ご存じの方も多いと思うが、機械式腕時計のブランドは毎年各種イベントで「新作」を発表している。
もっとも、2020年はコロナウイルスの影響により、大きな発表イベントが自粛で開かれていない。
時計界の最高峰であるパテックフィリップをはじめ、ロレックスも2020年の新作発表を中止している。
筆者も毎年新作を楽しみにしていた内の一人だが、ちょっと考えてみた。
毎年新作が必要なのか?
自動車は何年に一度か「マイナーチェンジ」をして、更に数年後に「フルモデルチェンジ」をするケースが多い。
腕時計もそんな感じで良いのではないか。
機械式腕時計のファンが求めているのは何だろうか。
シャネルのJ12新作を思いだすと、外観は全くといってよいほど変えず、ムーブメントを変えることで旧型の7割程度が新しくなったとアピールした結果、かなりウケていたと思う。
ロレックスは新作といっても大きな変化は基本的にない。
素人にも玄人にも人気が高い稀有なブランドだ。
玄人に人気が高いのは、ほかのブランドに比べて真面目に?、基本的な型を頑にかえることながない。
一般ユーザーが気にもしていない部分に改良に改良を重ねていくスタンスだ。
常に高いところを目指してモノづくりに励み常にクオリティの高い物を産み出しているち評価されているのが玄人目線で見たロレックスだ。
新作も良いが、もう一度モノづくりの本質に立ち返ってみるよい機会だ。