はじめに(購入に至る経緯)
筆者が新たに購入したのはシチズンの機械式腕時計「NB1050-59E」。
定価は税込7万7000円だが、最安値で売っていた家電量販店から税込4万6654円で購入することができた。
自分のコレクションの中で「ビジネスでも葬式でも、誰と会う時でも、夏でも冬でも、とにかく、何も気にせず雑に使える」役割の腕時計がなかったので探していた。
その要件設定のもとでは、たとえば、ロレックスのエクスプローラー1かオイスターパーペチュアル36が適任と考えられる。
大人気なのでそもそも買えるかという問題もあるが、それ以上に筆者にはある問題が、、それはロレックスが用いている904L系スチール。
ロレックスのスチール製モデルのケースには、オイスタースチールが使用されている。オイスタースチールは904Lスチール系統に属し、最も一般的には、最高の耐蝕性が不可欠なハイテク産業や航空宇宙、化学産業で使用されている。オイスタースチールは非常に耐久性があり、研磨性にも優れている。どれほど過酷な環境下でも、その美しさを保ち続ける。
素晴らしい素材だ。しかし筆者が特に汗ばむ季節、着用するとどうも湿疹が出る。一週間くらい経つと消えるので、904L系スチールに含まれる何らかの物質のアレルギー反応だろうと思う。他の一般的なスチール素材の時計だとそんなことにはならない。これではいつでも気にせず使うという観点で困る。
また、ロレックスはオイスターパーペチュアルといえども価格がそれなりにするので、雑に気軽に使えるというイメージで選考していた今回の候補からは外した。
その他の候補としては、当ブログでも紹介したティソのジェントルマンも考えられる。
実機レビュー【ティソ】ジェントルマン パワーマティック80 シリシウムブルー~時計屋放浪記 - しろくま腕時計紹介店
これは40mm径で、11.5mm厚、164gと、サイズ感は良好。価格も良心的だし、購入するに十分値する時計だと思う。
なるべくシンプルで、サイズ感がよくて、求めやすい価格で、、、などと考えながら、数多の腕時計をリサーチした結果、今回のNB1050-59Eにたどり着いた。
NB1050はオイスターパーペチュアルにも通じるシンプルで無駄のないデザイン。そう、ツールウオッチはこうでなければ。
そして38ミリ径・10.5ミリ厚という、筆者が大喜びするサイズ感。
おまけに10気圧防水のスペックが備わっている。
巷のレビューでは「ブレスレットがしょぼい」というのがあったが、筆者が探しているのはまさにそんな「気兼ねなく雑に使える」腕時計だったから、逆にプラス材料になった。
何日か検討して「これしかない!!」と思い至り、ウェブでポチっと購入した次第。
ちなみに、筆者が購入したジョーシンwebショップが最安値だった。
シチズンの魅力
シチズンといってもクオーツや機械式、価格帯も広く、本当に色々なものがある。
筆者は、シチズンの腕時計としては、ザシチズン・キャリバー 0200を所有している。それも素晴らしい出来でとても気に入っている。
購入レビュー!ザシチズン メカニカル Caliber0200は傑作確定!青ダイヤル NC0200-81L を評価 - しろくま腕時計紹介店
シチズンは日本中に販売店舗があり、日本製ということで、長く付き合うブランドとしてみたときの安心感もある。
NB1050の特徴
NB1050のラインナップには、黒文字盤のほか、白文字盤(NB1050-59A)・青文字盤(NB1050-59L)もある。
いずれも三針デイト・バーインデックス、かつ、極めてありふれたケース型とブレスレットを持つ。
ダイヤルには「CITIZEN」と「AUTOMATIC」の表記のみ。
ケースやインデックスは日本製時計らしく切れ味鋭い高度な加工が施されている。
ケース表面にはシチズン独自の表面硬化技術デュラテクト加工が施されており、見た目は少し鈍く輝くプラチナカラーとなっている。
といっても、デザイン上の特徴らしい特徴は、ない。
しかし、筆者はこれぞまさにNB1050の最大の長所だと見ており、これが気に入って購入に至った。
大袈裟かもしれないが、このNB1050は「三針デイト・ブレスレット時計として、完成され、洗練された、超・普遍的なデザイン」を持つのである。
奇をてらった特徴を持たないNB1050のような腕時計は、ある意味かなり貴重な存在だと考えられる。
筆者が今回の購入に際して、手頃な価格帯で様々な時計をリサーチしてみた感想として、一見シンプルで良さそうに見えても、少しデザイン上のクセがあったり、サイズが微妙だったりする。
予算10万円以下でNB1050に匹敵する時計は遂に見つからなかった。
(基本スペック)
ケース径38.0mm、厚み10.5mm、重量132g、バンド幅19.0mm
精度−10~+20秒/日
10気圧防水
パワーリザーブ42時間
ガラスサファイアガラス(無反射コーティング)
振動数:28,800回/時
秒針停止機能、日付早修正機能、夜光(針+インデックス)
シースルーバック
定価 7万7000円(税込)
レビュー
開封動画
まずは恒例の開封動画をYouTubeにアップした。
(お手数ですが当ブログ読者の皆様は是非チャンネル登録をお願いします。)
限りなくシンプルなデザイン
見てのとおり、NB1050はデザインにおいて特筆すべき点はない。
つまり「限りなくシンプル」にまとまっている。
誰がどんな服装で着けてもサマになるだろうし、TPOを選ぶこともない。
ダイヤルカラーは黒・白・青から選べる。よりフォーマルな方がいいので青は今回の選考から除外した。
白も捨てがたかったが、個人的には黒が締まって格好良く見えた。
サイズ感が素晴らしい
ケース径38.0mm、厚み10.5mm、重量132g。素晴らしい!
直径
最近の腕時計は40mm径が標準になっているので、38mm径でお気に入りを探すのは結構難しい。38mm径はまさに筆者(手首回り17.5cm~18cm)が最適と考えるサイズ。
厚さ
38mm前後のサイズのものは何とか見つかるとしても、それ以上にハードルが高いのは「厚さ」だ。筆者は厚いものは好きじゃないので、デザインが気に入ってもなるべく避けている。12mm厚以下で収まってくれれば良し、11mm厚を切っていれば素晴らしいと思っている。そんな中、NB1050の厚さは10.5mmだという。
重量
重量もフルコマで130g台。ブレスレットがおそらく簡素な作りになっているので、トータルで軽くなっている。手に取ったときに高級機らしい「ズシ」っとくる感じはないが、今回の選考ではむしろ軽い方が使いやすいのでこれで良い。
装着感
直径・厚み・重量は最適。いうまでもなく、装着感も良好だ。
スペックもGood!
「夏でも冬でも、とにかく、何も気にせず雑に使える」ために避けられないのが防水性の有無。100m防水があれば言うことなし。30m防水だと購入を断念するだろう。50m防水なら悩む、といったところ。
デザインやサイズ感が好きなら、ここは妥協する条件だと思うが、何と、NB1050は10気圧防水(100m防水)を備えていた。
その他
購入を左右する要素ではないが、いくつか。
シースルーバックになっていて、中の機械の動きが見える。ローターの回転も比較的滑らかに見える。
精度(-10~+20)もそこまで悪くない。むしろこの価格帯だと良い方では。
パワーリザーブは42時間となっており、日常の使用には全く問題はない。
おわりに
圧倒的コスパ腕時計として、シチズン NB1050-59Eを紹介した。
「ビジネスでも葬式でも、誰と会う時でも、夏でも冬でも、とにかく、何も気にせず雑に使える」という要件設定のもとで、満足できる腕時計を探し出すのはかなり難しかった。しかし、今回、その要件との関係で一切の妥協を許していない腕時計を手に入れられた筆者は大満足だ。
これが定価7万7000円でも安すぎると思うが、家電量販店だと新品を5万円前後で買えてしまう。
筆者の購入価格税込4万6654円は、このNB1050のクオリティを考えると余りにお買い得過ぎる。これがこんな価格で買えて良いのか、、逆に申し訳ない気持ちになった。
価格も手ごろで、普遍的で飽きがこないデザインなので、最初の一本目の機械式腕時計としてもおススメできる。
時計好きの男性へのプレゼントとしてもおススメできる(実際、もらったらかなり嬉しいと思う)。
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