時計ツウでも知らない人が多いと思うが、KARL-LEIMON(カル・レイモン)というブランドがあるらしい。
「一部の人に限らない高級クラシック時計」と謳っている。
一部の人に限らない・・・?
日本語としてやや違和感が、、、
日本に留学にきていた二人(名前や国籍は明かされていないようである)が、手ごろな価格で買えるムーンフェイズ時計がないのでこれを作ろうと、2年にわたる旅に出て、このブランドの誕生に至ったとのこと。
こちらは3万2500円(税別)で販売されている。
かなり手ごろな価格だが、時計の中身はクオーツ(電池式)で、ケース素材はSS製(ゴールドカラーでコーティング)。
機械式腕時計は高すぎて手が出ないがこんな感じの時計が欲しいという層をターゲットにしている。
筆者としてもその取組みは素晴らしいと思うし、機械式腕時計の世界に興味を持ってもらううえでは是非応援したいところだ。
が、、、
うーん。確かに、インダイヤル周りのレイルウェイトラックの有無や針の型などの違いはあるのだが、似ている。
こちらはヴァシュロンコンスタンタンのフィフティーシックスのコンプリートカレンダー&ムーンフェイズのモデル。
18Kゴールド製でジュネーブシールも取得。価格は389万4000円(税込)。
KARL-LEIMON(カル・レイモン)のモデルは、ヴァシュロンコンスタンタンのフィフティーシックスの上2つのデザインの要素を掛け合わせたものに見えてならない、、、
次。
こちらは月・日・曜日表示とムーンフェイズがついたもの。価格は3万3000円(税別)となっている。
これもクオーツでSS製。
こちらはジャガールクルトのマスター・ウルトラスリム・パーペチュアル。
18Kゴールド製。価格は340万円くらい。
デザインに何か言うつもりはないが、ロゴについて。
「K(反転)L」ロゴ(しかし何でKが反転しているのだろう)は、一瞬、ジャガールクルトの「JL」ロゴと、どこか似ているような感じがした。
称賛しているサイトしか見当たらなかったのだが、時計をよく知っている人から見たら、もう少しオリジナリティを発揮すべきではないかと言いたくなるのではないか。
ただ、ムーンフェイズを手ごろ価格で提供という理念は良いと思うので今後に期待。