高級ブランド腕時計は分かる人にはわかるモノ。
吊り革バトルなる、電車の吊り革をつかむ時に腕に見える時計の格で競い合う男の闘いがあると聞く。
「どや!」と高級ブランド腕時計を楽しむのも良いが、場合によっては妬みを買うこともあるだろう。
さて、とある会食の時の話。
「しろくま腕時計紹介店さん、これ見てくださいよ」
氏はおもむろに腕時計を外して見せてきた。
「これは、、、」
ボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)ケープランド(Capeland)クロノグラフ REF:M0A10064
同席していた人たちは、氏がどういう時計をしているのかと興味津々。
ボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)は、有名な百貨店にも並んでいるので、日本でもそれなりに認知されているはず。
とは言え、高級ブランド腕時計の中ではまだまだマイナーなブランドであり、時計好きでもない限り知らないだろう。
スイスのラグジュアリーブランドのなかでは「比較的手頃な価格」で良質な機械式腕時計を提供するので「スイスの良心」と評されることもある。
氏は以前、ロレックスのデイトナ、カルティエのカリブル・ドゥ・カルティエなどを着用していたし、今年はオーデマピゲかヴァシュロンコンスタンタンのドレスウオッチを狙っていると言っていた。
その方が、ボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)をお持ちとは、また渋いチョイスだ。
同席していた人たちからボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)がどういうブランドか尋ねられたので筆者は概要以上のとおり説明したが、これに氏は嬉しそうだ。
何かというと、氏は仕事でエラいクライアントと一緒になる機会があり、そういう人はだいたい良い時計をしているが、たまに氏の時計の方がブランドの格や価格の面で「勝ってしまう」ことがある。
しかし、取引の立場上、氏の時計が勝ってしまうと、好ましくないこともあると言う。
高価でもないが、チープでもなく、でも「分かる人にはわかる」良質な時計を探そう、と。
その結果辿り着いたのが、ボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)だったと言う。
自慢の腕時計を見せたい人がいるかと思えば、氏のようにあえて嫌味のないようにと腕時計を選ぶ人もいる。
シーンに応じて時計を使い分けて楽しんでいる氏は、かなりの上級者だ。