機械式腕時計を買おうと探している方に向けて、当店が厳選した機械式腕時計をご紹介します。
今回は、以下の条件で考えます。
- 予算15万円
- シンプル×ドレス
- シーンを選ばない
- 誰にでも似合う
ミドー MIDO
コマンダー COMMANDER
クロノメーター CHRONOMETER
M021.431.16.031.00
価格は14万2000円(税抜)
後ほど触れますが、この価格でこのスペックはすごいです。
ミドーは、ジョージ・シャーレンが1918年に創業したスイスのブランドです。
1930年頃は日本でも展開していましたが、その後日本からは撤退し、2015年に再上陸を果たしました。
日本では取り扱っている店舗がまだまだ少ないブランドの一つですが、ミドー自体は世界70か国・2700の正規店を展開しているワールドブランドで、日本での本格的なマーケティングはこれからでしょう。
ミドーはスウオッチグループに属しており、TISSOT(ティソ)と同じくミドルレンジに位置づけられています。
「MIDO」の由来は、「私は測る」というスペイン語(Yo mido)からきています。
「時代を超えることが真に優れたデザインの証」という哲学のもとで、流行に流されない時計を作り続けているブランドです。
また、この哲学から "Reflecting on Time"(時間を映し出す)というコンセプトを導き出し、世界中の歴史的建造物からインスパイアされたデザインを取り入れた時計をつくっています。
たとえば、ローマ/コロッセウムからインスパイアされた「オールダイヤル」シリーズ(2002年)など。
そして、2014年には、UIA(国際建築家連合)とのパートナーシップ契約を結び、建築との結びつきを強固にしていきます。
2015年にはUIA(国際建築家連合)の協力のもと「ミドー ウォッチデザインコンテスト」を開催し、「ビッグベン/ロンドン」をモチーフにデザインした時計の中から10万票で優勝したデザインを限定モデルとして商品化しました。
ビッグベンは、ウェストミンスター宮殿(英国国会議事堂)に付属する時計台の愛称で、ロンドンのシンボルの一つです。
さて、ご紹介のモデル「コマンダー」は、エッフェル塔/パリをイメージしてつくられています。
先ほど貼り付けた2014年UIA(国際建築家連合)とのパートナーシップ契約締結時の写真の端にエッフェル塔が見えます。
なお、時計のどのあたりがエッフェル塔のどのあたりをイメージしているのかについては、人それぞれの解釈があってよいと思います。
ケースはSS(ステンレススチール製、一般的な高級SS機で用いられる316Lスチール)、大きさは40mmと丁度よいです。
風防(表面のガラス)は高級機で用いられるサファイアクリスタルなので擦り傷に強いのが安心です。
ダイヤルは、シンプルなシルバーにバーインデックスなので、老若問わずどんな場面でも使える時計です。
裏蓋はシースルーになっており、時計の中身(ムーブメント)が見えます。
自動巻き(オートマティック)です。
ローター(中心についている半円型の部分)にはうっすら?コート・ド・ジュネーブ装飾(ストライプ状の模様)が施されています(記事の末尾に貼っている製造工程の動画を見ていただければ詳しく分かります)。
ムーブメントは、ETA 2836-2をベースに改良したものです(ETAもミドーもスウオッチグループなのでミドーはETAムーブメントの安定供給が受けられる)。
このモデルは、C.O.S.C(スイスクロノメーター認定)を受けていますので、精度は-4~+6秒/日に収まっており、大きく狂う心配もなく使用できます。
防水は5気圧(50m)とやや物足りないところですが日常使いには特に支障はなく、また、パワーリザーブは80時間ありますし、日付・曜日表示もあり、実用性はかなり高いといえます。
スウオッチグループのミドルレンジにあるブランドで、スペックが高い割に価格帯はかなり抑えられています。
ミドーというブランドは一般には知られていませんが、スイスの伝統あるブランドで、シンプルで普遍的、建築美も取り入れたデザインであるため、着ける人、年齢、場面を選びません。
また、10万円前後の価格帯で買うことができるので、
- 新社会人になってそろそろ良い時計を一本買いたいという方
- 冠婚葬祭や真面目な日用のセカンドウオッチが欲しい
- 記念日のプレゼントや結納返し
といったときに有力な候補になると思います。
下の動画↓はミドー公式サイトのものです。
ご紹介のコマンダーがつくられる過程の動画で、時計好きならもちろん、時計に興味がない人でも楽しめるので、一度ご覧ください。
Mido Commander Caliber 80 / Movie
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