腕時計をたしなむうえでは、腕時計に関する正しい情報を入手する必要があります。
腕時計に関する情報については、インターネットで簡単に手に入れられますが、最も信用が置けるものはやはり雑誌などの書物です。
腕時計をテーマにした雑誌として、初心者の方でも読みやすくて、適度な情報量で、かつ、要領よく整理されているものの一つが、学研プラスが出版している「ウォッチナビ」かと思われます。
コンセプトは「読者の時計選びをサポートする上質な腕時計専門誌」です。
発売日は2、5、8、11月の各22日となっています。
最新号は、2019年10月号(8月22日発売)です。
今回のメインテーマは「クロノグラフ 冒険とドラマ」ということで、クロノグラフウオッチの特集が組まれています。
クロノグラフというと、いまでは一般的な機構になっていますが、その開発の歴史や、押さえておくべきモデルなど、クロノグラフ好きな人もそうでない人も参考になる情報が要領よく整理されています。
クロノグラフ機能がついた時計を見ていますと、「コラムホイール」「カム」とか、あるいは「キャリングアーム」「振動ピニオン」「垂直クラッチ」といった専門用語が飛び交っています。
腕時計に興味があれば、一度は耳にしたことはあるキーワードかと思いますが、実はよく分かっていない内容だったりします。
今号では、このあたりの「痒い所」も含めて、実に要点を押さえて整理されていましたので、私自身もかなり理解が進みました。
ちなみに、腕時計は、ジャンルとしてはファッションの一部で、ファッションといえば流行り廃りが激しいものです。
しかし、腕時計に関しては、型が古いものや廃盤になったものも、捨てられることなく、入手困難やアンティークということで、かえって人気が出たりする製品特徴をもつものなので、時計に関する雑誌は過去の号でも面白く読むことができます。
ウォッチナビですと、最近では、元号が平成から令和に変わったということで組まれた「腕時計平成史」というメインテーマだった2019年4月号もかなり面白かったです。
また、付録でカレンダーがついていた2019年1月号も良かったです。
私はAmazonのKindleで購読しているので、カレンダーのページをスクショして待ち受け画面にしています。
インターネットでは無料でたくさんの情報を入手することができますが、やはり時計雑誌は、プロがきちんとした取材を行い裏付けを取って、要領よく整理した情報源として重要です。