機械式腕時計を買おうと探している方に向けて、当店が厳選した機械式腕時計をご紹介します。
今回は、以下の条件で考えます。
- 予算100万円
- コンプレックス×スポーツ
- 思いっきり目立ちたい
- ハイブランドから
ルイ・ヴィトン LOUIS VUITTON
タンブール TAMBOUR
ダミエ コバルト クロノグラフ DAMIER COBALT CHRONOGRAPH
価格は89万3000円(税抜) ※選択するベルトにより価格が異なる
言わずと知れたハイブランドで、「旅」をコンセプトにした様々なアイテムを世に送り続けています。
1837年、当時16歳だったルイ・ヴィトンはトランク職人になるためにパリで修業を重ね、1854年に17年間の下積み生活を経て独立、自らのアトリエを構えるようになりました。
パリ万国博覧会(1867年)を機に評判が広まり、王や貴族も愛用するブランドに成長、一方で1886年には金庫並みにこじ開けるのが難しいトランクを発明するなど、丈夫で実用的な旅行用トランクを着実につくり続けてきました。
1885年には偽物対策のため「ダミエ」柄の製品を発売しました。
これは、その頃フランスで流行っていた日本文化の影響を受け、日本の市松模様にインスパイアされたとされています。
1896年には更なる偽物対策のために考案されたモノグラム柄の製品が発売されました(こちらも日本の家紋にインスパイアされたとされている)。
なお、これを機にダミエ柄は一旦廃止となります。
ルイ・ヴィトンは、1990年代からビジネスの多角化を推し進め、1999年にはTAG HEUER (タグ・ホイヤー)とZENITH (ゼニス)を買収し、グーループ傘下に収め、その後自ら時計製造にも乗り出し、2002年には第一作となる腕時計「タンブール」を発表しました。
タンブールとは太鼓という意味で、16世紀に旅のために発明された携帯時計(ドラムロック)をモチーフにしたものです。
このモデルのベースムーブメントには1999年に買収したゼニスの伝説のムーブメントである「エル・プリメロ」が採用されており、時計愛好家からも(単なるファッション時計ではないとして)支持されました。
ご紹介のモデル「タンブール ダミエ コバルト クロノグラフ」は2019年の新作です。
良くも悪くも、かなりのクセがある分、ハマる人にはハマると思いますが、時計っていうのは、そういうもので良いと思います。
まず、ケースはSS(ステンレススチール)製で、鏡面に仕上げられており、これによって高級感が一気に醸し出されます。
文字盤には、「ダミエ」のコバルトパターンの下地に、レッド & ホワイトによる「Vロゴ」がドカーンとプリントされており、これにより唯一無二のインパクトを持つことになります。
ダミエとVロゴの圧倒的存在感に隠れていますが、一応、クロノグラフ機能のほか、4・5時位置の間に日付表示もあります。
大きさは「46mm」とかなりのビッグサイズですが、デザインに強烈な個性がある分、逆にバランスが取れています。
パワーリザーブは42時間と短い部類ですが、自動巻きですので着けている限り止まりませんし、100m防水も備えているので、一定の実用性はあると思います。
そして、このモデルというかルイ・ヴィトンの時計の特徴としては自由に付け替えできる純正のベルトがたくさん用意されていることです。
素材は上の写真で付けているラバーのほか、キャンバス、カーフ、アリゲーター、トリヨンまたはEPI(エピ)から選べ、それぞれカラーバリエーションも豊富です。
たとえば、ベルトも青系のダミエで揃えてみたり、
あるいは、アリゲーターの革製にしてスーツでも合わせられるようにしたり、
あるいは、EPIのベルトで「Vロゴ」の白色と合わせてみたり、
同じくEPIで「Vロゴ」の赤色と合わせてみたり、
と、いろいろと組み合わせて遊べます。
これなら飽きっぽい性格の方でも大丈夫です。
ルイ・ヴィトンということで知名度・ブランドステータスは高く、デザインも豊富で、楽しめる腕時計です。