しろくま腕時計紹介店

時計選びをもっと楽しく。

MENU

GS銀座限定の二枚看板 SBGH297・SBGH315 グランドセイコー

時計ランキング

はじめに

銀座限定グランドセイコーの二枚看板と目される二本の時計

■ SBGH297(2022年 260本限定 スカイブルー)

■ SBGH315(2023年 400本限定 群青)

について、少々マニアックに見ていきたいと思います。

f:id:shirokuma-watch:20230923144410j:image

基本スペック(共通)

ケースサイズ 縦47mm×横40mm×厚さ12.9mm

メカニカル自動巻 キャリバーNo.9S85

平均日差+5秒~-3秒

日常生活用強化防水(10気圧)

耐磁

重さ153g

SBGH297(2022年銀座限定)

2022年6月10日、銀座の5店舗のみで、数量260本で限定発売されたモデルです。

同年5月12日にグランドセイコー公式ウェブサイトで電撃発表され、翌日から予約受付が始まりました。ターコイズブームの最中、スカイブルーダイヤルも注目を集め予約が殺到したようです。

GSでは珍しいポップなカラーに、銀座の道路地図(グリッドパターン)が描かれた斬新なダイヤルに衝撃を受けた人も少なくなかったのでは。

購入レビュー記事はこちら:【グランドセイコー】SBGH297銀座限定スカイブルーダイヤル購入レビュー - しろくま腕時計紹介店

f:id:shirokuma-watch:20230923144429j:image

SBGH315(2023年銀座限定)

2023年7月15日、銀座の5店舗+1店舗のみで、数量400本で限定発売されたモデルです。

同年5月25日にグランドセイコー公式ウェブサイトで発表され、その翌日から予約受付が始まりました。予約方法は2022年とは異なり、銀座和光とGSブティック銀座での予約はWEBのみとなりました。

2022年モデルに比べて控えめな印象だったためか、そこまで大きな話題にはならなかったように思います。

2023年モデルの特徴は、群青色に、格子模様が型打ちされ、銀座グリッドパターンが透明印刷されたダイヤル。

購入レビュー記事はこちら:【グランドセイコー】銀座限定 SBGH315を購入!異次元の群青ダイヤル - しろくま腕時計紹介店

f:id:shirokuma-watch:20230923144445j:image

銀座限定モデルの特徴

2022年・2023年モデルの共通した特徴としては、

①銀座四丁目を中心としたグリッドパターン

②62GS系ケース

③青系ダイヤル

④銀座の限られた店舗での販売

が挙げられます。

ダイヤルを深堀り

ダイヤルカラー

2022年のSBGH297(スカイブルー)

スカイブルーというパステルカラーの割に、妙に発色が良く見えます。これはラッカー仕上げによるものです。不透明な色を何層にも塗り重ねていく手法であり、ダイヤルにムラが出やすいそうなので歩留まりが低そうです。

f:id:shirokuma-watch:20230923144507j:image

2023年のSBGH315(群青)

やや紫みを帯びた深い青色。ウルトラマリンブルーとも称され、青空の下で映えます。

f:id:shirokuma-watch:20230923144522j:image

グリッドパターンの比較

2022年のSBGH297(スカイブルー)と2023年のSBGH315(群青)は、いずれも銀座グリッドパターンを採用していますが、両者のデザインにはわずかな違いがあります。

2022年のSBGH297(スカイブルー)

グリッドパターンがメインのダイヤルなので、道路地図が忠実にデザインされています。

f:id:shirokuma-watch:20230923144537j:image

2023年のSBGH315(群青)

グリッドパターンとは別に、格子模様が型打ちされています。そこで、グリッドパターンと格子模様との調整が行われています。

f:id:shirokuma-watch:20230923144604j:image

SBGH297の方では、文字盤中心部からやや4時位置の辺りに円形の道路図(三原橋街角広場辺り)が見られます。SBGH315の方では、その部分の道路図が省略されています。

f:id:shirokuma-watch:20230923144619j:image

また、SBGH297の方では、文字盤11時位置付近にカーブしている道路(銀座西三丁目付近を走る東京高速道路と思われます)まで描かれています。SBGH315の方では、格子模様との調整のため、その部分の道路図が省略されています。

f:id:shirokuma-watch:20230923144633j:image

模様

2022年のSBGH297(スカイブルー)は、グリッドパターンをしっかり表現しています。パステルカラーのダイヤルがより引き立つアクセントになっています。

f:id:shirokuma-watch:20230923144648j:image

2023年のSBGH315(群青)は、格子模様とS字型に入った筋目効果で群青色が美しく反射するダイヤルになっています。一方でグリッドパターンは透明印刷となり、ほとんど目立たないようになっています。

f:id:shirokuma-watch:20230923144704j:image

資産価値

2022年のSBGH297(スカイブルー)

定価は770,000円。

リリース直後は一時期300~400万円まで高騰していました。

クロノ24によれば2023年9月23日現在の推定価値は約138万円。

中古市場でも概ね138万円くらいで流通しています。ただ、260本限定のため流通量はかなり少な目です。

一時期より落ち着いたとはいえ、定価の180%ですので、やはりGSの中でも屈指の人気モデルといえます。


 

2023年のSBGH315(群青)

定価は847,000円。

クロノ24によれば2023年9月23日現在の推定価値は約97万円。

中古市場では90万円前後、若干のプレミア価格で流通しています。

SBGH297に比べるとまだ割安感があります。


 

まとめ

プレミア価格になるような時計は、ロレックスなどごく一部のブランドにしかみられないので、グランドセイコーからそういった人気モデルが誕生したのは喜ばしいことです。欧米でのグランドセイコー人気も高まっているようですし、資産価値の面でもますます魅力が出てきそうなモデルです。

f:id:shirokuma-watch:20230923144721j:image

おわりに

以上、GS銀座限定の二枚看板 SBGH297・SBGH315についてみてきました。

銀座限定モデルにはGSの魅力が詰まっていますよね。2024年も新作があるのか?楽しみにしたいと思います。

f:id:shirokuma-watch:20230923144732j:image

時 計 選 び を も っ と 楽 し く