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サンプル機試着【ルイヴィトン】NEWタンブール SSシルバー Ref.W1ST10

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はじめに

ルイヴィトンから2023年9月発売予定の「タンブール オートマティック スティール シルバー」の試着をする機会をいただいたので紹介します!

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ルイヴィトンといえば飛ぶ鳥を落とす勢いでグループを拡大していて、有数の時計メーカーを傘下にもっています。

目を見張るような複雑時計もさることながら、今回は、かなりオーソドックスな時計をリリースしました。

それが新作のタンブール。

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コンセプト

ルイヴィトン公式サイトより

「ステンレススティールのメタルブレスレットと薄型ケースを一体化させることによって、ルイ・ヴィトンのアイコニックな「タンブール」をシック & スポーティに再解釈し、新たな表情を生み出しました。美しいコントラストを描くデザインと上品なディテールで洗練された雰囲気に仕上げた、多彩なスタイルをお楽しみいただけるユニセックスモデルです。エクスクルーシブで新たな自動巻き「キャリバーLFT023」を搭載したタイムピースの文字盤には、エレガンスと精密さの証として「Louis Vuitton Paris, Fab. En Suisse」シグネチャーが刻印されています。」

タンブール オトマティック スティール シルバー |ルイ・ヴィトン 公式サイト - W1ST10

ケース・ブレスレット一体型ですが、他ブランドとは一線を画すデザインです。

ユニセックスモデルとして使えるのはいいですよね。

ルイヴィトン好きだけでなく、時計愛好家にも響きそうな予感はします。

スペック

【ケース】

素材:ステンレススティール
直径:40 mm
厚さ:8.30 mm
反射防止コーティングを施したサファイアクリスタル
オープンなケースバック
50 m防水

【ムーブメント】

オートマティック、キャリバーLFT023
直径:30.6 mm
厚さ:4.2 mm
機能:時、分、秒針
ローター:22K ローズゴールドのマイクロローター(22K)
パワーリザーブ:50時間
ジュエリーの数:31個
振動数:28,800振動/時– 4Hz
認証:ジュネーヴにある検査機関による認証(ISO 3159 クロノメーター規格 - 精度 日差-4秒~+6秒

【定価】

¥2,618,000

サイズ感はジャストですが、スペック面では防水性がやや物足りないという気がします。

色々こだわって作り込んでいるのは分かるのですが、果たして260万円の価格帯でどこまで需要があるだろうか。

ジャンアルノーは新しいタンブールを「量産しない」と宣言しているので、需給バランスでプレミア価格になる可能性もなくはないでしょうが、まだどうなるのか見えませんね。

タンブールの印象

ルイヴィトンのタンブールといえば、どんな印象だったでしょうか。

そもそも、タンブールは認知度がある時計ではなかったと思います。

私には分厚くて、デカくて、インパクトのある時計という印象でした。あとは、クロノグラフ機能のものとして、かのエルプリメロを搭載したものもある、等々。

最近では思いっきりファッション時計に振ったデザイン・つくりのものばかりで、正直、興味関心の対象外という存在だったという人も少なくないはずです。

ところが、今回の新作タンブールは「薄くて」「ラグジュアリーで」「手の込んだ自社製ムーブメント」を搭載した、まったく新しいものに生まれ変わっています。

2021年8月からルイヴィトンのウォッチ部門ディレクターに就任したジャン・アルノー(LVMHのベルナール・アルノー会長の末息子)が時計愛好家ということで、大胆な変革がおきています。

新作タンブール

ジャンアルノーによれば、従来のタンブールの欠点は厚いということ。それは本当にそのとおりです。新作では薄型化を目指しつつ、タンブールらしさも維持するという方針で開発が進められたそうです。

結果、もともと14mmほどあった厚みを8mmまで抑え、樽型の一見してタンブールとわかるエッセンスも残したということです。

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実際に腕に乗せて見るとこんな感じです。思惑通り、薄くて、でもタンブールのエッセンスは十分残っています。

ダイヤルに立体感を持たせるべく、インデックスや針はホワイトゴールド製にされています。

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シンプルですが、随所にこだわりも感じられます。

個人的にはスモールセコンドが良い味を出していると思います。

あとは、ノンデイト(日付ナシ)というのもポイントが高いです。リューズガードがないのもGood。

さすが、ジャンアルノー。本作は私の趣向にかなり近い時計です。今後ますますの展開を期待したいです。

特に力を入れたというブレスレットは試行錯誤を経て、緩やかなカーブを描くような形状に落ち着いたようです。実際に腕にのせると、手首に沿って快適なフィット感が得られました。

ムーブメントは、LVにまだ三針時計のノウハウが少なかったことから、ル・セルクル・デ・オルロジェ(Le Cercle des Horlogers)と共同で開発・設計されたもの。

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マイクロローターは22K製で、LVと彫られています。全体的にシンプルな分、ローターの豪華さが際立ちます。

見えない部分も含めてブラックポリッシュ、面取り、ペルラージュといったひと手間を加えています。

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おわりに

新作タンブールはいかがでしょうか。

さすが、歴とした時計愛好家でもあるジャンアルノーが力を入れて開発しただけあって、機械式時計愛好家も受け入れやすいモデルに仕上がっていると思います。

モデル展開は、まずSSのシルバー・ブルーダイヤルの二色展開。そしてコンビモデルが控えていて、その後、金無垢モデルも出るようです。

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