2021年8月26日に購入した「ザシチズン・キャリバー0200」。
入手から3ヶ月が経った今、雑感を残しておきたい。
- ①外装(ケース・ブレスレット・ダイヤル)が美しい!
- ②デザインがシンプルで使いやすい!
- ③着け心地は良い!
- ④風防の透明感がすごい!
- ⑤風防にホコリがつきやすい・・
- ⑥リュウズが引きにくい・・
- ⑦結論:所有満足度は高い!
- おまけ キャリバー0200のライバルは?
①外装(ケース・ブレスレット・ダイヤル)が美しい!
やや鈍く輝くステンレス素材に、筋目加工がはっきり付けられている。
ステンレススチールといっても色々あるが、キャリバー0200のステンレススチールはプラチナ的或いはチタン的な鈍い輝きをするのが魅力的。
細かい部分はしっかり加工されている。
たとえばヘアラインはルーペで拡大してもアラはほぼ見当たらない。
ケースとラグの境目などのエッジは鋭く立っており、立体的で、光を美しく反射させる。
ただし、エッジは尖っているわけではなく、触れても痛くはない。
しかしながら、3ヶ月使用してみて最も強調しておきたいポイントは針とバーインデックス。
暗闇で僅かな光を拾って多面的に輝いている美しさには感動を覚える。
腕に目をやる度に「いい時計やなあ」と唸ってしまう。
それくらい、出来はいい。
60万円でこのクオリティは極めて優秀!
②デザインがシンプルで使いやすい!
ラグとケースが一体化した外装だけを切り取ればスポーティな印象に見える。
もっとも、ドフィーヌ針やバーインデックス、スモールセコンドといったドレスウオッチの要素も随所に取り込んでいる。
したがってドレッシーな服装にもよく合うようになっている。
基本的にジャケパンで過ごしている筆者にとっては非常に使い勝手がよい。
日本人好みの控えめなラグジュアリー・スポーツ時計。
③着け心地は良い!
ケースは重たくないし、ブレスレットも比較的薄い仕様で、軽快に着用できる。
着けた時のバランスも悪くない。
④風防の透明感がすごい!
「クラリティ・コーティング」が施された風防は、特に屋外で真価を発揮している。
一般的な風防は太陽の光にかなり反射してしまう。クラリティ・コーティングではダイヤルがくっきり見える。
屋外で時計の写真を撮る際も綺麗に撮れるのは有り難い。
⑤風防にホコリがつきやすい・・
原因は不明だが、風防にホコリが付きやすい。
他のユーザーの方でも同様の報告があったので、筆者の気のせいではなさそう。
クラリティ・コーティングが影響しているのだろうか。
⑥リュウズが引きにくい・・
貴金属を触る時にはめる手袋をつけた場合、リュウズがやや引きにくいのが難。
素手だとほぼ問題はないが、もう少し引きやすいリュウズだと有り難い。
⑦結論:所有満足度は高い!
細かな問題は多少あるものの、トータルではかなり高く評価したい。
価格面ではかなり優位だし、品質・性能も十二分に備えていると思う。
特に、外装の仕上げ、質感は、初見でかなり惹かれたし、3か月使った今でもやっぱり素晴らしいと実感している。
おまけ キャリバー0200のライバルは?
ザシチズン・キャリバー0200もなかなか良いじゃないか!と思ってくれたらひとりのオーナーとして嬉しいが、購入前にキャリバー0200と比較検討しておく必要があると思われるモデルを、価格帯別で6つピックアップしておこう。
下から同程度の価格帯
左から
- フレデリックコンスタント:ハイライフ オートマチック COSC 258,500円 (税込)
- チューダー:TUDOR ROYAL 262,900円(税込)
- ベル&ロス:BR 05 BLUE STEEL 605,000円(税込)
フレデリックコンスタントとチューダーはキャリバー0200の約半分の価格で入手できる。フレデリックコンスタントの方は、ブレスレットはノーチラスから、ダイヤルはアクアノートから影響を受けているようなイメージ。チューダーの方は、ロレックスのオイスタークオーツを彷彿とさせるイメージ。筆者はこれら二つの実物は見たことはないが、かなりお買い得だと思う。
ベル&ロスのBR05については実物を触ったことがある。もちろんいい時計だし、どの時計のマネもしていないオリジナリティが良い。筆者も購入を考えたこともある。だが比較的ドレッシーで大人しめのキャリバー0200の方が個人的に好きだ。
上の価格帯
左から
- IWC:インヂュニア・オートマティック 687,500円(税込)
- ゼニス:DEFY CLASSIC 858,000円(税込)
- カルティエ:サントス ドゥ カルティエ 885,500円(税込)
IWC・インヂュニア?と思うかもしれないが、元のデザインはノーチラスやロイヤルオークの生みの親であるジェラルド・ジェンタの手によるので触れておく。初期のインヂュニアSLはブレスレットとケースの一体感のあるラグスポ風デザインだったが、現行モデルは面影が薄れもはや別物に見える。
ゼニス・デファイまで行くと一気に価格帯が上がってしまうが、ラグとケースの一体的なデザインや筋目加工が広く施された外装等デザイン的に共通する部分が多い。ゼニスの方はチタン製。キャリバー0200とデファイはどちらも遜色はない出来だと思うが、そう考えると20万円も低い価格で買えるキャリバー0200は強い。
カルティエ・サントス・ブルーダイヤルも価格帯が上がるので、比較対象としてズレているかもしれないが、これもよい時計。おそらくBR05に興味を持った人にはかなり響くだろう。個人的にはサントスの歴史や洗練されたデザインが好きなので、BR05ではなく、もう少し予算を頑張ってサントスを買うかなと思う。
まとめ
このように見てくると、キャリバー0200はその価格帯で圧倒的な魅力を持つように思える。
インスタグラム上でザシチズン・キャリバー0200関連のハッシュタグを探してみても、まだまだ投稿数が少ないため、相変わらず出回りが少ない状況と思われる。時計愛好家における認知度も低い状況。
これから人気が出るかどうかは未知数だが、少なくとも筆者にとっては、大のお気に入り時計となっている。ブラック文字盤の方も色違いで買いたくなる、そんな時計。
この投稿をInstagramで見る