腕時計は、本来の意義としての「道具」から「ファッションの一部」になっています。
その意味は、TPO(Time=時 / Place=所 / Occasion=場合)を意識し、あるいは、その日の気分や服装に合わせて、目的に合った腕時計を「使い分ける」ということです。
腕時計を「使い分ける」ために、当店は腕時計を4つのカテゴリーに分類して提案の際の整理に役立てています。
- ドレス × シンプル
- スポーツ × シンプル
- ドレス × コンプレックス
- スポーツ × コンプレックス
これを当店では「しろくま四分類」と呼んでいます。
複数本お持ちでもカテゴリーが被っていたら出番が少なくなって、せっかくの時計が勿体ないことになります。
今回は「角型」の時計が好きな方に向けて「しろくま四分類」に沿ってコレクションを提案していきたいと思います。
今回紹介の四本全てを揃えた場合は計667万7000円(税込)となります。
①ドレス × シンプル
使用場面・・・日々のビジネスシーン全般
ジャガールクルト
レベルソ・トリビュート・スモールセコンド
REF. 3978480
価格は88万8800円(税込)
ジャガールクルトはムーブメントづくりに長けたスイスの老舗マニュファクチュール。
「レベルソ」は主要ラインナップであり、ジャガールクルトの顔。
決して目立たちはしませんが、雲上ブランドにもムーブメントを設計・供給していた実績があり、品質は折り紙付き。
シンプルで嫌味のないデザインは飽きることなく、日々のビジネスシーンで活躍します。
搭載ムーブメントはキャリバー「822/2」。
手巻き式でパワーリザーブは約45時間。
一日一回はりゅうずでゼンマイを巻き上げる必要がありますが、これぞ機械式時計の醍醐味。
②スポーツ × シンプル
使用場面・・・カジュアルOKなビジネスシーン、アウトドア など
ベル&ロス
BR 05 BLACK STEEL
Ref: BR05A-BL-ST/SST
価格は60万5000円(税込)
いままでのベル&ロスのイメージはどちらかというと「ミリタリー」感が強いブランドでした。
この点、BR05はサテン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせたケースとベゼルの一体型で、「アクティブで都会的なライフスタイル」に合うラインナップとして2019年に新登場。
ラルフ・ローレンやシャネルも一目ぼれした角型・スクエア型の腕時計。
新作BR05はいわゆるラグジュアリースポーツの一つと数えられるでしょう。
カジュアルOKなビジネスシーンや、アウトドアなどの場面で活躍する時計です。
③ドレス × コンプレックス
使用場面・・・高級店での買い物や、高級レストランでの食事といったラグジュアリーなシーン など
ジラール・ぺルゴ
ヴィンテージ1945
XXL LARGE DATE AND MOON PHASES
価格は418万円(税込)
ケースは18Kピンクゴールド製。
時計は針が円を描いて回るので、角型文字盤だと角のスペースの使い方をどうするか難しいポイントになります。
ビンテージ1945はこのスペースを全く感じさせないくらいに違和感なく表現しており、美しいデザインかと思います。
スケルトン文字盤の下には複雑な仕組みのムーブメントがうっすらチラッと見えていて男心をくすぐります。
6時位置のムーンフェイズの仕上げも美しいです。
コンプレックス×ドレスは、高級店での買い物や、高級レストランでの食事といったラグジュアリーなシーンなどで活躍しますので、このカテゴリーにコストをかけたゴールド製ウオッチをもってきました。
④スポーツ × コンプレックス
使用場面・・・休日のお出かけ全般
カルティエ
サントス ドゥ カルティエ クロノグラフ ウォッチ
Ref.WSSA0017
価格は100万3200円(税込)
2019年の新作。
ケースはSS(ステンレススチール)製ですがベゼルには「ADLC加工」(Amorphous Diamon Like Carbon)が施されています。
これはF1カーにも使用される加工で、ダイヤモンドクラスに硬くなめらかなカーボンでコーティングする技術方法です。
10気圧(100m)防水でラバーベルトなので水遊び程度では何も気にせず使えます。
機械式時計のコレクションの中にはやはり「クロノグラフ」は一本欲しいところで、コンプレックス×スポーツのカテゴリーでチョイスしました。
ベルトはラバーストラップのほか革ベルトも付属。
休日でもインドアなシーンやキレイ目ファッションでは革ベルトに変えるといった、さらなる使い分けもできます。
「角型」がお好きな方、時計を複数コレクションしようと思っている方のご参考になればうれしいです。