セイコーから日本の伝統工芸を表現する腕時計のご紹介です。
私が試着した時計がこれです。
セイコー SEIKO
プレザージュ PRESAGE
SARX049
価格は10万円(税抜)
日本を代表する時計ブランド「セイコー」の時計です。
「PRESAGE」とは「予感」「前ぶれ」という意味で、「成長する大人のための時計にしたい」という想いが込められています。
ネット記事なんかではよくプレサージュと誤記が散見されますが、正しくはプレザージュ、「ザ」ですね。
日本にいる「匠」、そして引き継がれる伝統工芸を後世に遺していきたいというコンセプトのもと、ご紹介のモデルはダイヤルに「琺瑯」(ほうろう)を用いています。
「琺瑯」とは、金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた素材です。
琺瑯自体の起源は紀元前1300年頃のツタンカーメンの黄金マスクまで遡る歴史があります。
琺瑯の表面はガラスでできていて、美しい色合いと独特の光沢があり、変色もしにくい(半永久的に持続する)とされています。
熱伝導もよいので高級鍋などに使われることが多い素材です。
琺瑯職人 横澤 満氏|Seiko Since 1881 <時の技>|セイコーウオッチ
西洋では「エナメル」と呼ばれる素材で、一般にエナメルダイヤルは高額になります。
琺瑯ダイヤルはセイコーが1913年に発表した国産初の腕時計「ローレル」に 用いられていましたが、その後次第につくられなくなってきたので(琺瑯でダイヤルをつくることは難しいため)、技術の承継という狙いがあって誕生したのがこのモデルです。
ケースはSS(ステンレススチール)製、大きさは40.5mmです。
メイドインジャパン、ものづくり精神と伝統の承継、そしてセイコーが原点に立ち返って誕生したモデルということで、「国産時計」にこだわりがある方にはおすすめです。
精度は日差+25秒~-15秒と良いとは言えませんが、パワーリザーブは約50時間、10気圧(100m)防水と実用面は充分かと思います。
プレザージュを着けてみた感想ですが、10万円にはとても見えない(もっと高く見える)、シンプルで使いやすい、ローマ数字がイカしている、針もブルーカラーで美しく、完成度がかなり高いと思います。