機械式腕時計を買おうと探している方に向けて、当店が厳選した機械式腕時計をご紹介します。
今回は、以下の条件で考えます。
- 予算70万円
- シンプル×スポーツ
- 誰でも知っているブランド
- クロノグラフ機能付き
オメガ OMEGA
ムーンウオッチ MOONWATCH
プロフェッショナル PROFESSIONAL
クロノグラフ42mm CHRONOGRAPH 42 MM
Ref.311.30.42.30.01.006
オメガは1848年創業のスイス老舗ブランドです。
「月に行った時計」として有名。
時計に興味がない人でもOMEGA=高級時計と知っているであろう非常に知名度のあるブランド。
高級機械式時計に興味を持った方の最初の一本におすすめできるブランドです。
しかし、オメガのラインナップは豊富で、どれを選べば良いのか非常に難しいと思われます。
そんなときは長く使うことを想定して、「代表作」「定番」を選んでおけば間違いありません。
オメガの代表作といえば「月面着陸に携行」されたモデルである「スピードマスター」で異論はないと思いますが、スピードマスターにもかなりの種類があります。
スピードマスターを選ぶ際には大きく「自動巻き」か「手巻き」で選択が分かれます。
自動巻きは、腕の振りでローターが回転してゼンマイを自動で巻き上げてくれるので実用面での便利さを求める場合はこちらが良いです。
手巻きは、文字通り手でリュウズ(時計のケースの横に付いている部品)をジリジリと巻いてゼンマイを巻き上げる必要があり、実用面で自動巻きに劣りますが、機械式時計の良さを感じる瞬間でもあります。
「月に行った」スピードマスターは手巻きでしたので(無重力なので自動巻きは役に立たない)、この点を重視して手巻きという選択は粋だと思います。
ご紹介のモデルですが、ケースはSS(ステンレススチール)製、大きさは42mmと存在感のある大きさです。
黒のダイヤルに横三つ目のクロノグラフが並び精悍な表情をつくっています。
裏蓋はシースルーになっており、時計の中身(ムーブメント)を鑑賞することができます。
このモデルは手巻きですので(ローターがないため)、ムーブメントを存分に鑑賞できます。
ご覧のとおり美しいつくりになっていて、鑑賞し甲斐があります。
「良いムーブメントだな」と感じた方。大正解です。
これはキャリバー1863といい、この原型のキャリバー321が正真正銘月に行ったムーブメントで、キャリバー1863はその後継機ということで、ムーンウオッチと呼べる正当性を有しています。
そして、キャリバー321は、「レマニア」が設計した「手巻きムーブメントの傑作」と呼ばれ、時計愛好家からの評価がとても高いムーブメントです。
キャリバー321は雲上ブランド(パテックフィリップ、ヴァシュロンコンスタンタン)も搭載しているムーブメントで格式が高いものです。
「レマニア」は高級ムーブメントブランド。
1981年に「ブレゲ」の傘下となり、2007年にブレゲのムーブメント製造部門に取り込まれています。
ブレゲも世界五大時計ブランドに数えられるハイステータスブランドです。
こういった最高級ブランドでも採用されて格式高いキャリバー321の後継機であるキャリバー1863(シースルー仕様だと1863、そうでないものは1861と表記)を搭載しているスピードマスターを着けていればきっと「分かっているね」と褒められることでしょう。