一般社団法人日本時計輸入協会が主催する「インポートウオッチ・オブ・ザ・イヤー」。
今年2019年は、
- お客様・ご友人に一番お勧めしたい2019年新作メンズモデル
- お客様・ご友人に一番お勧めしたい2019年新作レディースモデル
- 一番輝いて見えるブランド
の三つのジャンルで、同協会認定の「ウオッチコーディネーター」による選考が行われます。結果発表は11月後半の予定。
従前の経過については過去記事↓をご覧ください。
今年はバーゼルワールドからスウオッチグループが撤退し「TIME TO MOVE」と銘打った独自の新作発表会を行うなど、新作発表の時期や場の多様化が進みました。
さて、まず「お客様・ご友人に一番お勧めしたい2019年新作メンズモデル」ですが、今年も様々な新作が発表されており、一つに絞るのはかなり難しいです。
「お客様・ご友人に一番お勧めしたい」という趣旨で当店が投票した腕時計がこちらです。
ロレックス ROLEX
GMTマスターⅡ GMT-MASTERⅡ
Ref.126710BLNR
定価は88万8000円(税抜)
ロレックスからの新作モデルについては、毎年恒例ですが、時計愛好家たちがあれこれと予想して当たったとか、良い意味で予想を裏切られたとか、既存モデルが廃盤になるかどうかなど、ロレックス以上に新作の話題で盛り上がるブランドはないと思います。
今年もロレックスからは色々と発表されていますが、ロレックスの新作で特に良かったのはGMTマスターⅡ(通称「バットマン」)だったと思います。
ロレックス=高級時計という何となくのイメージは誰しも持っていますが、実際にはむしろ「実用性」に対する改良の努力を最も惜しまない、質実剛健なブランドではないかと言えます。
GMTマスターⅡは、このモデル以前にも「黒×青」のモデルはありました(オイスターブレスレットですが)。
見た目では、ブレスレットだけが、三連のオイスターブレスレットから五連のジュビリーブレスレットに変わっただけです(ラグが少しだけ細くなったりしていますが省略)。
それに昨年2018年には通称「ペプシ」の五連ジュビリーブレスレットが発表されていますのでそういう意味では2019年新作バットマンにあまり目新しさはなかったといえます。
2019年新作バットマンの大きなポイントはバットマンのムーブメントにロレックスの次世代キャリバー3285が搭載されている点です。
実用面での大きな改良は旧バットマンより約24時間も伸びた「約70時間」のパワーリザーブです。
開発工程で約10件の特許を出願するなどムーブメント自体の信頼性も高まっています。
このように中身はがらっと変わっています。
これが実用性を徹底的に追求するロレックスのやることなのです。
文字盤、インデックス、針すべて最高の仕上げです。
他ブランドの同価格帯のモデルと比べても明らかにロレックスの質感は良いです。
五連ジュビリーブレスレットはGMTマスターⅡの象徴となるインパクトがあります。
その仕上げも非常に美しいです。
すべて904Lスチールという高級で硬いスチールを加工して作っているという点も他の追随を許さないポイントです。
また、ご存じのとおり「リセールバリュー」がある。これがロレックスのスポーツタイプです。
先ほどご紹介した旧バットマンは定価の2倍以上で取引されています。
売らなくともリセールバリューが高い時計を所有しているのはうれしいことです。
まさに、時計自体の質、ブランドステータス、リセールバリューなど総合的に見て、ぜひお客様、友人にすすめたい時計です。