ご承知のとおり、2021年4月7日にロレックスの2021年新作モデルが発表された。
時計ブランドは毎年新作をリリースしているが、ロレックスの新作発表ほど盛り上がるものはない。
さて、早速筆者が個人的に気になった2021年新作をランキング形式で紹介してみたい。
第5位 エクスプローラーⅡ


(左が新作)
ロレックス エクスプローラーⅡ ウォッチ: オイスタースチール - M226570-0002


(左が新作)
ロレックス エクスプローラーⅡ ウォッチ: オイスタースチール - M226570-0001
来るぞくるぞと言われ続けて、ようやくモデルチェンジが実行されたエクスプローラーⅡが第5位。
見た目は何も変わってない、、、これで新作だと言って騒がれるのがロレックスのすごいところ。
直径は旧作同様42mmが維持された。6時位置の「SWISS」と「MADE」の間に王冠マークが入った点、最新のムーブメントが搭載された点が明らかな変更点。その他細かい部分に変更がある可能性がある(マニアックな専門家が探し出すだろう)が、ウェブの画像だけでは分からない。中身を真摯に磨き続けるロレックスの姿勢に拍手。
定価がちょっとだけ上がっているが、スポーツロレックスには定価などあってないようなもの。
巷ではエクスプローラーⅡのベゼルがセラミックになるのではないかとの予想もあったが、ハズレ。仮にセラミックベゼルにしてしまうとGMTマスターⅡと外観がかなり似通ってしまうため(特にいずれもベゼルに24時間表記がある点)、今後もそれはないように思われる。
第4位 GMTマスターⅡ


これは流石に誰も予想してなかったのではないか。
GMTマスターⅡは2018年にバットマンが、2019年にペプシがそれぞれジュビリーブレス(5列)で登場し、オイスターブレスレット(3列)はディスコンになっていた。
GMTマスターⅡのステンレスはジュビリー路線で行くんだ、、、と誰もがそう認識していたところに、まさかの(しかもペプシとバットマンの両方で)オイスターブレスが新登場となり、ジュビリーブレスかオイスターブレスを(カタログ上は)選択できるようになった。
どのような意図でこうなったのか?近い将来にジュビリーの方をディスコンにして、ジュビリーGMTの人気を神格化しようと企んでいるのでは、、、などなど、このオイスターブレスGMTの登場は議論を巻き起こすこと必至。
第3位 デイトジャスト
ロレックス デイトジャスト 36 ウォッチ: ホワイトロレゾール - オイスタースチール&18 ct ホワイトゴールド - M126234-0047
センセーショナル!と叫んだ人もいるだろうか。
ロレックスはダイヤルで遊ぶ傾向もあるブランドだが、ここまで写実的なものは記憶にない。これは大胆に攻めてきたのではないか。「熱帯林からインスパイアされたパームモチーフ」の「オリーブグリーン」ダイヤルが登場。


ロレックス デイトジャスト 36 ウォッチ: ホワイトロレゾール - オイスタースチール&18 ct ホワイトゴールド - M126234-0049
こちらは「フルーテッドモチーフ」のダイヤル。フルーテッド=縞模様。バリエーションはいくつかあるが、中でも「フルーテッドベゼル×フルーテッドダイヤル×ジュビリーブレスレット」がイカしている。
パームモチーフとフルーテッドモチーフ。いずれも挑戦的に見える。新たな試みもしっかり取り入れてくるロレックスには王者の貫禄と余裕が漂う。
第2位 エクスプローラー


(左が新作)
ロレックス エクスプローラー ウォッチ: オイスタースチール - M124270-0001
旧作の39mmをディスコンにして36mmが新登場。39mmはちょうどいいサイズだと思っている人には残念なお知らせとなった。
筆者個人的には36mmは大歓迎。最近では36mm=女性用と振り分けられていることが少なくない。しかし、しかしだ。正気に戻って考えてみてほしい。かのパテックフィリップ・カラトラバRef96の直径は30.8mmだった。腕時計は一体いつからそんなに大きくなってしまったのか。ファッションセンスの全ては「均衡」に現れると考える。純粋に「バランスが良いか」考えたとき、36mmをどう感じるか。平均的体格にはかなり最適なサイズではなかろうか。
ロレックス エクスプローラー ウォッチ: イエローロレゾール - オイスタースチール&18 ct イエローゴールド - M124273-0001
そして、多くの人が度肝を抜かれたエクスプローラーのコンビモデル。将来的にはフルゴールドもあり得るのか?はたまたダイヤルの多色展開もありうるのか、、、などなど、エクスプローラーの今後の更なる可能性を感じずにはいられない。
第1位 コスモグラフデイトナ
ロレックス コスモグラフ デイトナ ウォッチ: 18 ct ホワイトゴールド - M116509-0073
ロレックス・デイトナの今作は大胆に「メテオライト」をぶっ込んできた。中でもホワイトゴールドケースとの相性は抜群ではないか。
遠目から見た時「あれはRef.16520かな?」と思いきや「いや、ホワイトゴールドのデイトナか!」となる。
そして、「あぁ、あのスチール・ブラックインダイヤルのやつね」と思いきや、更に寄りで見た時に「まてよ、2021年新作のメテオライトダイヤルだ!」となる。
こういうのが好きな人にはたまらない。
以上、ロレックス2021年新作をざっと見たところの感想を述べてみた。2020年新作オイスターパーペチュアルほどのインパクトはなかったにせよ、今年も安定して良いものが出ているように思う。
早くも2022年のロレックス新作が楽しみ。
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