(時計屋という聖地へ 一本を求め 次の一本を求め さまよう
しろくま腕時計紹介店の 時計屋放浪記 ~♪)
百貨店のブティックにて
基本スペック(グラスヒュッテオリジナル公式HPより抜粋)
直径42.00mm、 全体厚み12.20mm
ダイアル ガルバニック仕上げブルー、蓄光塗料付きインデックス、アップリケ18ctホワイトゴールド、針ロジウムめっき
自動巻きムーブメント36-03 宝石41 振動数28、800vph
パワーリザーブ 100時間
5気圧防水
価格は117万7000円(税込)
保証期間は2年となる。
さて、「グラスヒュッテ・オリジナル」と聞いて知っている人は中々の時計好きだと思う。
「グラスヒュッテ国営時計工業」(GUB)をルーツとし大衆向け・大量生産を行ってきた同社は、民営化を機に高級志向の少量生産に移行し、現在に至る。2012年にグラスヒュッテ・オリジナルが傘下に収めたT.H.ミュラー(1922年創業)は、現在では、フルッキガー(パテックフィリップの文字盤製作)などと並ぶ有数の文字盤メーカーとして知られている。
さて本題に入るが、この時計を手にした感触はなかなか良い。軽くはないが高級機らしい適度な重量感がある。外装の質感も文句なし。時計に詳しくない人が見ても高い時計だと分かるだろう。
次にダイヤルのレビューに移りたい。
ダイヤルに保護シールが貼ってあって伝わりにくいのが残念だが非常に美しい。
製造工程では驚くほどの手間がかけられた「下地処理」が行われており、それが完成後の質感に大きく影響している。
たとえば、スッピンのお肌がきれいな人が化粧をすれば「ノリ」がよくなって更に輝くのと同じで(?)、下地が丁寧に作り込まれているダイヤルほど、その後の装飾加工を経た完成後の質感が全然違ってくるということだ。
人は誤魔化しのない美に惹かれるのだろうか、、、
グラスヒュッテ・オリジナルはダイヤルだけに気を取られがちだが、針とアワーインデックスの質感も大変見事。
なお、個人的には針の端の「G」ロゴが好きだ。
そして、最後の見どころはこの「ムーブメント」。
保護シールで見にくいのでHPから画像を拝借しておこう。
テンプ(中央下に見えるゴールドカラーの輪っか)や自動巻きローターを中心に美しい仕上がりで、また、歯車が連なっている様が外観から見えるのも面白い。
耐久性の高い部品が数々採用されているほか、同価格帯の他社製品よりも厳しい品質検査を行っており、実用面でも100時間のロングパワーリザーブと魅力。
当初は100万円オーバーは高いなと思っていたが、この質感を実機で確認して納得。
メイドインSWISSが多いなかで、ドイツ製というのも一つの魅力。
以下にグラスヒュッテ・オリジナル公式インスタグラムから画像を拝借。地肌が美しい透き通るような肌ならぬ、透き通るようなブルーダイヤルとはこのことか。
(参考ウェブサイト)
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ムーンフェイズ付きモデルのYouTubeレビュー動画としてhttps://www.youtube.com/watch?v=1OEe90DmKZs&t=9s