しろくま腕時計紹介店

高級ブランド腕時計の魅力をウオッチコーディネーター(日本時計輸入協会認定)が発信。時計ブランドの哲学や時計のコンセプトを分かりやすく紹介。腕時計選びに特化したブログ。

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実機レビュー【フレデリックコンスタント】クラシックハートビートムーンフェイズデイトRef.FC-335MC4P6-N~時計屋放浪記~

(時計屋という聖地へ 一本を求め 次の一本を求め さまよう

しろくま腕時計紹介店の 時計屋放浪記 ~♪)

通り掛かったショッピングモール内の時計屋へ。

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FC-335MC4P6 | 製品詳細 | フレデリック・コンスタント

フレデリックコンスタント クラシック ハートビート ムーンフェイズ デイト Ref .FC-335MC4P6-N

価格23万円(税込)

スペック(フレデリックコンスタント公式HPより)

ケース径:40mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:6気圧防水
ストラップ:ネイビーのクロコ型押しカーフ
ムーブメント:自動巻き、ハートビート、ムーンフェイズ、ポンターデイト、38時間パワーリザーブ
仕様:シースルーバック、シルバーダイアル、クール・ド・バリギョーシェ装飾、サファイアクリスタルガラス

「フレデリックコンスタント」はスイスのメーカーだが、2016年7月にシチズンの100%子会社となった(https://www.citizen.co.jp/files/135Annual.pdf)。

スイス製マニュファクチュールとしては非常にリーズナブルな価格で本格的な機械式腕時計を楽しむことができる。

ブランドの解説は拙稿「フレデリック・コンスタント フライバック クロノグラフ マニュファクチュール FC-760N4H6 - しろくま腕時計紹介店」参照。

本作は文字盤の一部をくり抜いた「ハートビート」が特徴的。世界で初めてこういうアイデアを形にしたのがフレデリックコンスタントのハートビート。

クオーツ時計との差異を強調すべく「機械」を強調して見せた発想は見事。以降、他ブランドでもハートビートにインスパイアされた時計が数々リリースされていることはその証左である。


(Trên Tay) Siêu phẩm Frederique Constant FC-335MC4P6B2 Moonphase Date

動画で分かるとおり、板の向こう側(つまり裏側)ではテンプというパーツが回転運動をしているのが見える。機械式腕時計を初めて見る人は「こんな風に動いているんだ」と感動するかもしれない。

ただ、好みは大きく分かれるだろう。くり抜かれた文字盤から見えている面積の大半が板で覆われているのが、とても、とても気になる。板は部品を固定するために必要なのはわかるが、ペルラージュ加工が施されているとはいえ、板自体に大した見ごたえがあるわけではない。


Zenith El Primero Chronomaster 1969 (03.2040.4061/69.C496) Luxury Watch Review

こちらは同じく文字盤をくり抜いて中の機械を見せるアイデアを形にしたゼニスのエルプリメロ・クロノマスターオープン。

動画を観るまでもないが、部品を固定している板は最小限の面積に加工され、機械の動きがよく見える工夫がなされている。

無論ゼニスの方は100万円以上する代物で、20万円代のフレデリックコンスタントとはそもそも価格帯の土俵が全然違うのだが、それを承知で比較してみると、フレデリックコンスタントのハートビートの機械の見せ方に興ざめしてしまう人もいるだろう。

ブレスレットについては、質感が少し物足りないように感じる。文字盤はクラシカルなデザインということもあり、ブレスレットタイプより2万円安く買える革ベルトタイプの方がベター。

ダイヤル中央のギョシエ装飾やムーンフェイズの質感は良い。

フレデリックコンスタントの現行ランナップであるCLASSICS(CLASSICS COLLECTION クラシック コレクション | 製品一覧 | フレデリック・コンスタント)を俯瞰してみて思うのだが、自ら生みだした「オープン」というアイデアにどうも呪縛されているように思われる。ハートビートが好調に売れてるということか?

本作についても、オープンでない通常の文字盤であったなら、それこそ非常にクラシカルな装いのムーンフェイズ付きドレスウオッチとして(そしておそらくもっとコストダウンできるはず)、かなり良い線を行くと思うのは、筆者だけか。

~ 時 計 選 び を も っ と 楽 し く ~