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腕時計のすすめ【ボールウォッチ】BALL Watch エンジニアM Engineer M マーベライト Marvelight NM2032C-S1CJ-BK

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機械式腕時計を買おうと探している方に向けて、当店が厳選した機械式腕時計をご紹介します。

 

今回は、以下の条件で考えます。

 

  • 25万円
  • シンプル×ドレス
  • 実用性重視

 

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ボールウォッチ BALL Watch

エンジニアM Engineer M

マーベライト Marvelight

NM2032C-S1CJ-BK

価格は23万円(税抜)

 

さて、ボールウォッチは、1891年に設立された米国・オハイオ州生まれのブランドです。

 

創業者である米国人ウェブ・C.ボール(1847~1922年)は、1879年にジュエリーショップを設立し、宝石商を営んでいました。

 

当時、米国では鉄道が普及しつつある時期でした。

 

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ところで、鉄道を安全かつ合理的に運営するために必要なものは何でしょうか。

 

ずばり「正確な時刻」に基づいた運行です。

 

しかし、19世紀初めごろの米国では、さまざまな時間帯や利用法が混在していたので、鉄道の運営・利用に混乱が生じて問題になっていました。そこで、1833年から、米国の一部の鉄道会社が主導し、全米を4つのタイムゾーンに分けた「鉄道時間」を用いるようになりました。

 

このタイムゾーンの分け方は、翌年のワシントン国際子午線会議で正式に承認されたこともあり、全米の鉄道会社に普及し、利用が広がっていきました。

 

そういった背景のもとで、ウェブ・C.ボールは、社会生活において、皆に正確な時刻を知らせることが有益になると確信しました。

 

そこで、ウェブ・C.ボールは、時計を購入してショーウィンドウに飾り、ワシントンの海軍天文台から発信されてくる時報に基づいて時刻を合わせ、行きかう人に正確な時刻を知らせるサービスを始めました。

 

後に現地の人たちは、正確な時刻のことを「ボールタイム」と呼ぶようになりました。

 

しかし1891年、悲劇は起きました。湖岸鉄道で起きた列車同士の「正面衝突事故」です。

 

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死傷者が出た大惨事の原因は、片方の列車の機関士の「時計が4分狂っていた」ことでした。

 

これを重く見た鉄道当局は、同年、ウェブ・C.ボールに対し、全線にわたって「時間と時計」の状況の調査と、正確な運用システムの開発を要請しました。

 

それに伴い、ウェブ・C.ボールは湖岸鉄道の監督検査官に任命されました(この年にウェブ・C.ボールの宝石店はウェブ・C.ボール株式会社となり、時計供給を行うようになります。これが現在のボールウォッチとなる)。

 

後に、ウェブ・C.ボールが考案した湖岸鉄道の時計検査システムは、全米の75パーセントをカバーするようになりました。

 

ボールウォッチの創業精神は「産業に貢献できる機能性のある時計」をつくることであり、現在もその精神は連綿と受け継がれています。

 

前置きが長くなりましたが、ご紹介のモデルはエンジニアM マーベライトというモデルす。

 

「Engineer M」シリーズは、ボールウォッチが積み重ねてきたヘリテージとブランド・スピリットを集約、具現化した最高峰のタイムピースと位置付けられています。

 

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まず風防はサファイアクリスタル、文字盤は、シンプルな3針で、日付表示付きです。

 

大きさは40mmと丁度良いサイズです。

 

何より、ボールウォッチは、この針のデザインがカッコいいです。これは、ボールウォッチのロゴである「RR」(ダブルアール)です。

 

なぜRR・・?という疑問が出たと思いますが、これはボールウォッチの起源である「Rail Road」(鉄道)を表します。

 

インデックスと針には夜光塗料が付いており、暗闇でも視認性抜群です。

 

ちなみに、細かい話は省略しますが、夜光塗料はマイクロ・ガスライトというものが使用されています。

 

ヴィンテージ時計ではよく使われていたトリチウムを用いた塗料で、トリチウムは放射性物質ですが、ボールウォッチで使用されているマイクロ・ガスライトは、ミネラルガラス・チューブにトリチウムを純粋なガスの状態で封じ込めて安全に使用できるようになっています。

 

なお、トリチウムは十数年で発光しなくなるので、引き続き夜光機能が欲しい場合は文字盤と針一式の交換を要しますので注意が必要です。

 

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裏蓋はシースルーになっています。コート・ド・ジュネーブとペルラージュも施されています(さすがにこの価格なので手彫りではなさそうですが)。

 

時計の中身(ムーブメント)は、ETA2824-2のムーブメントをベースにしたキャリバーRR7309-Cです。

 

このムーブメントは、「スイス公式クロノメーター(C.O.S.C)」を取得しており、精度は安心できます(平均日差は-4~+6秒)。

 

注意深い方は気付かれたと思いますが、文字盤6時位置の上にChronometerと印字されていますね。

 

なお、ボールウォッチのキャリバー表記では末尾に「-C」と付くものがC.O.S.C認定となります。

 

加えて「100m防水」と、さらに、パワーリザーブは「80時間」もあります。

 

文字盤の色はご紹介のブラックのほか、ブルー・グレーの3色展開となっています。

 

冒頭で紹介したボールウォッチが鉄道の発展に大きな貢献を果たしてきたという歴史と、このモデルの端正なデザイン、そしてこの価格でクロノメーターを取っていて、防水性能も申し分なく、更にパワーリザーブが80時間もあるという衝撃の事実を踏まえると、非常に良い時計ではないかと思います。

 

実機を詳しく解説している動画があったのでご覧ください↓


ボール(BALL)マーベライト(Marvelight)の紹介

 

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