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腕時計のすすめ【ラング&ハイネ】LANG&HEYNE ゲオルグ GEORG

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機械式腕時計を買おうと探している方に向けて、当店が厳選した機械式腕時計をご紹介します。

 

今回は、以下の条件で考えます。

 

  • 予算500万円
  • シンプル×ドレス
  • 極めてツウなブランド
  • 芸術性が高いもの

 

「500万円」というと、働き盛りのサラリーマンの年収に匹敵する予算となってしまいますが、紹介したいと思います。

 

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ゲオルク | Lang & Heyne Dresden

 

ラング&ハイネ LANG&HEYNE

ゲオルグ GEORG

価格は496万8000円(税込)

 

https://www.imn.jp/post/108057201001?page=2

 

ラング&ハイネは、2001年に創業されたドイツのブランドです。

 

「ラング」とはマルコ・ラング氏(代々時計師の家系)、「ハイネ」とはミルコ・ハイネ氏(A.ランゲ&ゾーネ出身)であり、ラング&ハイネはこの二人が創業したブランドです。

 

マルコ・ラング氏の父親は、ツヴィンガー(Zwinger)宮殿(ザクセン・ドレスデン。1710~28年建造)内にある「数学・物理サロン」の修復時計師として時計や精密機械の修復をしていました。

 

【ツヴィンガー宮殿】近景

ツヴィンガー宮殿

 

ザクセン王は、1560年に芸術品収集室をつくり、以降、絵画、宝飾品、天文観測機器等のコレクションから始まり、その後、優れた時計職人や芸術家をドレスデンに呼び集めました。

 

ザクセンでは時計の開発が盛んになり、これにより、計測機器である時計が、機能性と美を追求した「芸術」時計にまで昇華され、芸術的な宮廷時計が数々誕生しました。

 

そして時を経て、ザクセン王の芸術品収集室が、現在の「数学・物理サロン」となったわけです。

 

おそらく、マルコ・ラング氏はこういった歴史のある「数学・物理サロン」の修復時計師をしていた父の影響を受けて、過去栄光に輝いていた宮廷時計の姿を現代に実現させたいという想いから、2001年にラング&ハイネを創設しました。

 

ラング&ハイネが生み出す時計は初リリース直後から、その筋の時計業界では大変な人気を博しました。

 

ラング&ハイネは、各モデルにドイツ貴族の最も古いファミリーであるヴェッティン家の支配者をオマージュした名前をつけて、宮廷時計であることを示しています。

 

 

エポニム | Lang & Heyne Dresden

 

紹介しているモデル名の「ゲオルグ」は、「髭公」と呼ばれた「ゲオルク ザクセン候」(1471~1539年)の名前から取ったモデル名です。

 

ゲオルグは、17歳で跡を継ぎ、終生ザクセンの経済的発展に貢献しました。

 

また、妻亡き後、愛の証・喪に服する証として髭をのばし続け、そのために「髭公」と呼ばれたというロマンチック?な話があるようです。

 

前置きが長くなりましたが、紹介のモデルは、18Kローズゴールド製のケース、文字盤はホワイトエナメルダイヤルとなっています。

 

エナメルダイヤルは、金属面に釉薬(ガラス質の塗料)を流し焼成され、鮮やかで独特の光沢を放ちます。

 

一般に、エナメルダイヤルの製作には膨大な時間と手間がかかるので、エナメルダイヤルというだけで価格がかなり上がる要素になります。

 

その分、文字盤を見ただけで「これはエナメルダイヤルだ」と分かるくらいに美しいものとなります。

 

とはいえ、18Kでエナメルダイヤルというだけで500万円もするのかという疑問は残ります。

 

実は、この時計が高価なのは、裏を見なければ分かりません。

 

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ゲオルク | Lang & Heyne Dresden

 

このムーブメントは、歯車などの部品が動く様子がよく見えるようになっているほか、非常に美しい加工が細部まで施されており、職人技の極みを見ることができます。

 

まさに、現代に現れた芸術時計、宮廷時計と言うに相応しいといえます。

 

https://www.lang-und-heyne.de/ja/models/georg/?variation=0

 

このモデル、最初、500万円くらいしますと言われてピンときていませんでした。

 

しかし、被者は実物、それも動いている場面を見せてもらったことがあり、その際、(時計をみているのに)時を忘れるくらい、美しかった、これはそのくらいはするなと感じました。

 

説明に力が入って長くなってしまいましたが、まずラング&ハイネは製造数が極めて少なく、ご存じの方はよほどのツウだろうと思いますし、しかもその時計をしているとなれば、「分かる人」だと絶賛されることでしょう。

 

※本記事は「ドイツ腕時計№1 ジャーマンウオッチバイブル」(シーズファクトリー・2013年)68頁(佐藤杏輔執筆)を参考にしています。

 

 


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