海が似合う時計のご紹介です。
私が試着した時計がこれです。
ルミノール Luminor Marina - 42mm
以前は黒い2針モデルをご紹介しました。拙稿「Y・S様の腕時計選び【パネライ】ルミノール」をご参照ください。
パネライは1860年にイタリアで創業したブランドです。
だいたいのブランドがスイスで生まれているなかで、パネライのルーツがイタリアにあるというのは、パネライの重要な魅力です。
さて、夏といえば海、海といえばダイバーズウオッチです。
ダイバーズウオッチというカテゴリーは、各ブランドが展開しています。
それこそ、パイロット、あるいはモーターレースなど、空や陸などの舞台(テーマ)を主戦場にするブランドでさえ、ダイバーズというジャンルをラインナップしていて、混沌としています。
この点、パネライは、古くからイタリア海軍に対して腕時計を納品していたブランドであり、まさに海という舞台を主戦場に展開するもので、私の認識では、パネライは正統派のダイバーズウオッチに属します。
いわゆる「デカ・厚」ブームというものが以前存在し、パネライは一躍人気ブランドになったわけです。
しかし、私の考えでは、デカ・厚の腕時計を真に着けこなそうと思えば、相当鍛えてがっしりした腕まわりでないと、時計浮いている感が出てしまいます。
パネライの愛用者としてよく知られているのは、アーノルド・シュワルツェネッガー氏、シルベスター・スタローン氏などマッチョ系の人たちです。
しかし、このモデルは、大きさが42mmとパネライの中では比較的小さく、また、実際に着用してみると厚いという印象はなく、むしろ薄く感じるくらいです。
ところで、パネライは、大きく「ラジオミール」「ルミノール」、最近ルミノールから独立したラインナップとなった「サブマーシブル」の3つを展開しています。
パネライのサブマーシブルについては拙稿「時計屋放浪記【パネライ】PANERAI サブマーシブル」ご参照。
パネライのルミノールには、リュウズプロテクター(ベゼルの右側に付いているりゅうずを守る部分)がついているのが特徴です。ラジオミールにはリュウズプロテクターがついていません。
9時位置には、スモールセコンド(秒針)があります。
10気圧(100m)防水と泳いでもOK、日常生活レベルではまったく問題ないレベルです。
ツインバレル構造、すなわちゼンマイを収める箱が2つ設けられていて、パワーリザーブは3日間あり、土日で時計を外していても優に月曜朝までは動いている計算です。
価格は約90万円です。
夏の海辺でTシャツにサラッと合わせて散歩していたら、とても格好よいと思います。