しろくま腕時計紹介店

高級ブランド腕時計の魅力をウオッチコーディネーター(日本時計輸入協会認定)が発信。時計ブランドの哲学や時計のコンセプトを分かりやすく紹介。腕時計選びに特化したブログ。

予算100万円の時計選び【ROLEX】30代エリートビジネスマンにはロレックスだ

f:id:shirokuma-watch:20200526174804p:plain

 

A男が求める腕時計

(ピロロロ ロローン、ピロリロ リン ♪ )

 

しろくま腕時計紹介店(以下「くま」):いらっしゃいませ。

 

A男:腕時計選びの相談に乗って欲しくて来ました。

 

くま:ありがとうございます。腕時計の購入は初めてですか?

 

A男:10年前に初任給で3万円くらいで買った国産ブランドものだけですね。

 

くま:今回腕時計を買おうと思ったのはなぜですか?

 

A男:同僚が最近グランドセイコーという腕時計を買いましてね。50万円くらいするみたいです。見せてもらったらすごいカッコよかったんで。それでネットで腕時計のこと色々調べてたら、自分も欲しくなりましてね。

 

くま:そうでしたか。A男さんの年齢と職業は何ですか?

 

A男:30代後半のシガナイサラリーマンです。いまは営業やってます。独身・彼女ナシです。

 

くま:外回りやお客さんとの接触も多いですか。

 

A男:そうです。

 

くま:予算はいくらで考えてますか?

 

A男:思い切って100万円です!

 

くま:100万円前後の価格帯は高級ブランド腕時計の激戦区ですから、かなり豊富に選べますよ。何か気になるブランドはありますか。

 

A男:グランドセイコーは同僚と被るのでやめておきます。特にどのブランドがいいとかはないですが、強いて言えばロレックスが気になります。

 

ロレックス デイトジャスト41 Ref.126334

くま:分かりました。ザ・ロレックスと言っても過言ではないこちらの、、、

 

f:id:shirokuma-watch:20200527170105j:plain

ロレックス デイトジャスト 41 ウォッチ: ホワイトロレゾール - オイスタースチール&18 ct ホワイトゴールド - M126334-0017

 

くま:ロレックスデイトジャスト」です。若干予算オーバーですが、102万0800円(税込)です。

 

A男:うーん、やっぱり格好いいですね!

 

くま:高い買い物ですから、なるべく長く使えるものが良いと思います。ロレックスは作りが頑丈であることに加えて、基本デザインが長年変わりません。おそらく今後も基本デザインは変わりませんね。何十年も前のロレックスでも、いまだに人気が高いですからね。

 

A男:ロレックスと聞くと「成金」という悪いイメージもあるんですが、実際にはどうなんですかね?やっぱり営業職なので、ちょっと気になると言うか。

 

くま:時計に詳しくない人から見ればロレックス=成金という印象を持つ人もいるでしょうね。私も何も知らない頃はそうでしたから。

でも実は、高級ブランド腕時計って言っても本当にピンキリで、高いものは何千万とする芸術品のような物もあります。

同僚の方が買われた「グランドセイコー」は実用時計を謳っていますね。ロレックスも実は完全なる実用時計のメーカーなんです。

 

A男:実用時計といいますと?

 

くま:文字通り「道具として使うための時計」ですね。華美な装飾とか、凝った機能とかで楽しむような時計ではなく、「日常の道具」として使うためのものですね。

ロレックスは実用性の追求のために、あらゆる改良を絶え間なく続けているブランドなんです。ですから、ロレックス=成金というのは本当は正しくないんです。

 

A男:ロレックス=成金というイメージが付いちゃったのは何でですかね。

 

くま:皆が知っている高級な時計ブランドだからでしょう。ロレックスは製造能力だけでなく、昔からマーケティングにもすごく長けていたんです。時計に詳しくなくてもロレックスというメーカーは皆知っているじゃないですか。

だからロレックス=高級腕時計の代表、ミーハーな人がこれ見よがしに着けるもの、みたいなイメージが刷り込まれているんでしょう。

 

A男:ロレックスに対するイメージがちょっと変わりました。ちなみに、これより安いロレックスはありますか?

 

ロレックス デイトジャスト41 Ref.126300

くま:ありますよ。たとえば80万9600円(税込)ですが、、、

 

f:id:shirokuma-watch:20200527174238j:plain

ロレックス デイトジャスト 41 ウォッチ: オイスタースチール - M126300-0011

 

A男:あれ?さっきのより20万円も安いのに違いが分からないのですが、、、

 

くま:ベゼルという文字盤外周の丸いパーツをよくみて下さい。さっきのはギザギザでしたが、こちらはギザギザがないですね。

 

A男:本当だ。これだけで20万円も差が出るんですか?

 

くま:ロレックスのギザギザのベゼルは、フルーテッドベゼルと呼ばれていて、ギザギザの正体はホワイトゴールド(18K)なんです。価格差はそこですね。

 

A男:なるほど。ギザギザがない方は、シンプルでいいですね。

 

ロレックス オイスターパーペチュアル39 Ref.114300

くま:そうですね。また、更にシンプルですが、59万9500円(税込)でこんなのもあります。

 

f:id:shirokuma-watch:20200527175120j:plain

ロレックス オイスター パーペチュアル 39 ウォッチ: オイスタースチール - M114300-0005

 

A男:ん、、、?二番目のと同じに見えますね。

 

くま:二番目に紹介したモデルは、3時位置に日付(デイト)機能があるんですが、こちらのモデルはデイト機能がないんです。

 

A男:本当だ。

 

くま:二番目に紹介したデイトジャストは「オイスターパーペチュアル」「デイトジャスト」っていう名前なんですが、こちらはデイトジャストが付いていない、ただの「オイスターパーペチュアル」と呼びます。

 

A男:オイスターパーペチュアル?デイトジャスト?って何ですか?

 

くま:「オイスター」は「牡蠣」ですね。牡蠣みたいにピタッとケースが閉じている=防水性がある時計だよっていうネーミングです。

「パーペチュアル」は「永続する」という意味ですね。時計の中にローターと呼ばれる回転する部品が入っていて、腕時計を装着して腕を動かすと、その運動によってローターが回転して、ゼンマイというひも状の部品を巻き上げることができるんです。動かしている限り時計は止まらないよっていうのがパーペチュアルのネーミングです。つまりは「自動巻き」「オートマティック」のことですね。

そして「デイトジャスト」は日付表示が「パチッ」と一瞬で変わる仕組みのことです。

これらはロレックスの三大発明と呼ばれていて、まさに実用性を追及するロレックスの哲学の表れです。

 

A男:なるほど~。ロレックスのイメージがますます変わりました。でもどれを選べばいいか迷いますね。

 

くま:フルーテッドベゼルのものは「エレガント」要素がより強く出ます。ギザギザがない通常のベゼルの方は見た目もシンプルで、スポーティ・カジュアルな格好には後者が合わせやすいとおもいます。

 

A男:僕は「エレガント」とは無縁(笑)私服は、きれいめよりもカジュアルテイストの方が多いので、ギザギザがない方で検討したいとおもいます。

ロレックスの三大発明はちょっと気になるので、二番目に紹介してもらったデイトジャストを候補にしたいとおもいます。

 

くま:OKです。

 

A男:ちなみに、ネットで見ていたらロレックスでは「サブマリーナー」とかが人気があるみたいですが、それはどうですかね?

 

くま:ロレックスのサブマリーナーはダイバーズウオッチと呼ばれるものですね。

ロレックスのラインナップには大きく「クラシカル」と「プロフェッショナル」という枠組みがあって、デイトジャストは前者、サブマリーナーは後者です。

プロフェッショナルの方は「スポーツロレックス」とも呼ばれていて、非常に人気が高いラインナップです。ですが、スポーツロレックスは正規店では滅多と購入できないんです。それくらい人気があって、予約もふつうは受けてくれませんし、首を長くして入荷を待つしかないんですね。

正規店以外で購入することも可能ですが、並行輸入品と呼ばれ、スポーツロレックスはほぼすべてプレミア価格が付いていて、定価より随分高い値段で買わざるを得ません。また、アフターサービスも正規店で買う場合とは差があるので、購入の際にはもっと慎重に調べて納得してからの方がいいでしょうね。

 

A男:そうなんですね。分かりました。

 

くま:ところで、予算100万円-80万9600円=19万0400円余りましたね。

 

A男:せっかくなので、もう一本買っちゃいます!この予算で買える時計でおすすめありますか?

 

くま:一本目のデイトジャストは、スーツでもカジュアルでも両方合わせられるいわば万能時計です。

ですので二本目は「クラシカルなジャケットファッション」に合わせたいか「休日のカジュアルファッション」に合わせたいか。つまりテイストがはっきりしたものを選ぶ方がいいですね。

似たような位置づけのものを二本買うよりも、役割分担が明確にできてよいとおもいますよ。

 

A男:確かにそうですね~。ロレックスだとちょっと嫌味になることもあるかもしれないので、「クラシカルなジャケットファッション」に合わせられるものを買いたいです。

 

くま:一本目がロレックスだったので、二本目はマニアックなブランドでもいいですか?笑

 

A男:逆にその方がいいです!

 

フレデリックコンスタント スリムライン オートマチック Ref.FC-306MR4S6

くま:これはどうでしょうか。

 

f:id:shirokuma-watch:20200527184556j:plain

FC-306MR4S6 | 製品詳細 | フレデリック・コンスタント

 

A男:おー。デイトジャストとはまたデザインの方向性が全然違いますね。どういうブランドですか?

 

くま:ええ。22万1100円(税込)で、ちょっと予算オーバーですが、許してください。

1988年創業のフレデリック・コンスタント。スイス生まれのブランドです。2016年にシチズン(CITIZEN)が買収しています。なので品質管理とかアフターサービスとかもしっかりしていて安心ですよ。

 

A男:フレデリック・コンスタントいいですね。でもシンプルな割にちょっとお値段がするような気が、、、すみません。

 

くま:そう思うのも無理はないでしょうね。でも、フレデリック・コンスタントは、「スイス時計を、高品質で、手ごろな価格で提供する」という哲学をもっているんです。

マージンの削減(内製化)、部品数の最小化、最新機器の導入等の徹底的なコストカットによって、かなりコスパのいい時計を作っているブランドなんです。

 

A男:なるほど。本当はもっと値段がしてもおかしくないんですね。

 

くま:ですね。あと、この時計は裏側も見てください。

 

f:id:shirokuma-watch:20200527191318j:plain

FC-306MR4S6 | 製品詳細 | フレデリック・コンスタント

 

A男:うおー!中の機械まで見えますね!

 

くま:シースルーバックという仕様ですね。

ロレックスの腕時計にシースルーバック仕様のものはないのですが、機械式腕時計の大きな醍醐味は、やっぱり時計の中身=ムーブメントなんですよ。中の機械の動きは見ているだけでおもしろいですから。

 

A男:いやーいいですね。シースルーバック。

 

くま:あと、この時計は時分針しかない、二針時計とわれるシンプルなものです。カチッと決めたい時には最適です。

やや存在感のあるローマ数字の時字のおかげでモダンな印象も受けますね。

針は「リーフ針」といって、長細い葉をイメージした、すこし柔らかめのテイストです。一本目のデイトジャストの方は「バー針」と呼ばれる四角い棒の形をしたものでした。こういう細かいところで違いを楽しめると深いですよね。

あと、デイトジャストのダイヤルはブラックだったので、二本目の方のダイヤルはホワイトを選んでおきました。

 

A男:ええ。上品で落ち着いたデザインですから、全く嫌味がないですね。まさに「クラシカルなジャケットファッション」にピッタリですね。

 

くま:気に入ってもらえてよかったです。