ウオッチコーディネーター資格検定(CWC)をご存じだろうか。
日本時計輸入協会が行っている時計販売員についての検定だ。
合格するには以下のテキストを購入して内容をある程度覚える必要がある。
目次は以下のとおりだ。
■総合編
第1章 時計発展史
第2章 時計の流通
■商品知識編
第1章 時計の種類
第2章 ムーブメントの知識
第3章 外装の知識
第4章 外装とムーブメントの装飾
第5章 オーバーホール(分解掃除)の実際
第6章 標準化
第7章 ウオッチデザインの変遷
■販売編
第1章 販売の基礎知識
第2章 包装と進物の知識
第3章 時計の取り扱い お客様への説明
第4章 時計およびその販売に関する法律について
第5章 収益・費用・利益の関係と在庫管理
第6章 VMDの基礎知識
2011年からスタートした資格制度で、現在約2200人の有資格者がいる。
筆者もその一人だ。
マークシート方式で出題され、昨年の受験者は591名、合格者は305名、合格率は約51%だった。
Certified Watch Coordinator | ウオッチコーディネーター資格検定オフィシャルサイト
時計に何らか関係のある人が半分も落ちるのだから、ある程度気合いを入れて勉強する必要がある。
この資格があれば、ウォッチコーディネーターのバッチがもらえて、その肩書を名乗ることができる。
店舗であれば、ウォッチコーディネーター在籍店として宣伝できる。
ウオッチコーディネーター在籍店|一般社団法人 日本時計輸入協会
資格があると会社から資格手当が出る所もあるだろう。
会員専用サイトで、ウォッチコーディネーター対象の求人募集も閲覧することができる。
日本時計輸入協会が主催するウォッチコーディネーターを対象にしたイベントもある。昨年は合格者祝賀会や、銀座ブティック(ロレックス、カルティエ、ボヴェ、チューダー)訪問ツアーなどがあった。
カルティエブティックでは通常は超VIPしか入れないスイートルームに入る機会も得た。
受験勉強を通じて時計の知識が体系的に得られる意義は大きい。
普段できない貴重な経験が得られる機会もあるので、時計業界で働く人は是非とも取っておきたい資格だ。