試着した腕時計の感想を記したい。
ジラールペルゴのラグジュアリースポーツウオッチから。
ジラール・ペルゴ GIRARD-PERREGAUX
ロレアート 42mm
セラミック
Ref.81010-32-631-32A
価格200万2000円(税込)
スペック
- ケース
素材: Ceramic
直径: 42.00 mm
厚さ: 10.93 mm
裏蓋: グレーがかったサファイア クリスタル
文字盤: ブラック
防水性: 10 ATM
- ストラップ
素材: Ceramic
バックルの種類: トリプルフォールディング
バックルの素材: セラミック
- キャリバー
リファレンス: GP01800-00025
タイプ: 自動巻機械式ムーブメント
直径: 30.00 mm (13 1/4''')
厚さ: 3.97 mm
振動数: 28,800 Vib/h – (4 Hz)
部品数: 191
石数: 28
ローター: スティール
仕上げ: コート・ド・ジュネーブ、ペルラージュおよび面取り
パワーリザーブ: 約 54 時間
- 機能
時, 分, センターセコンド, 日付.
セラミックの腕時計といえば。
シャネルのJ12が有名だ。
J12の方はキラキラ、光沢がある。好き嫌いがハッキリ分かれる。
こちらのロレアートのセラミックは、ベゼルとブレスレットの外の列は艶が消してある。
基本的にマットな質感だ。
こういうのが好みの方は良いだろう。
人それぞれだ。
しかし問題は200万円という価格設定だ。
シャネルのJ12は70万円出せばオーソドックスなモデルが買える。
シャネルのブランドステータスに、ムーブメントを一新して生まれ変わった点が評価でき、お得な価格だ。
それよりもこちらのロレアートは3倍近く高いうえに、ロレアートと同じ系統のラグスポで薄型追求で独自路線を行くセラミックのブルガリ・オクトよりもまだ高額だ。
遠目だとG-SHOCKにも間違えられるおそれがなきにしもあらず?
ダイヤルのクルドパリ仕上げや、ラグとケースを一体化させたデザインは、どこかオーデマ・ピゲのロイヤルオークのようだし、八角形と円を組み合わせたベゼルは、どこかブルガリのオクトを彷彿とさせる。
なお、ロレアートがジェラルド・ジェンタによるデザインなのかどうかは見解が分かれている。
こういったあたりがロレアートのオリジナリティが低いように感じられてしまう原因だ。
スペックだが、機能はシンプルな三針・デイトのみ。
10気圧(100m)防水はまあまあだが、スポーティウオッチとしては並だ。
54時間のパワーリザーブは、実用性が高いとは言えない。
・・・
とはいえ、百聞は一見に如かず。
実際に試着してみなければ、真の評価は下せない。
まず装着感。
可もなく不可もなくだ。
筆者にとって42mmが大きかっただけかもしれない。
次に、外装の高級感ないしラグジュアリー感。
さして感じない。
ここが致命的だ。
やはり質感がマットなせいだろうか?
八角形と丸を組み合わせたベゼル。
これがロレアートの重要な個性の一つだが、少しゴチャゴチャとうるさくも感じる。
200万円も出して、他のラグスポではなく、ロレアートのセラミックを選択するか?
激戦区のラグスポの中では、どう考えても決め手に欠ける。
総括すれば、モノ自体はジラールペルゴだし悪くないのだが、これが200万円に見合う時計かと言われると、ノーだ、、、
ちなみに並行店では130万円くらいで購入できるようだ。