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クオーツ腕時計にはない、機械式腕時計の魅力とは

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はじめて腕時計を買うときに直面する選択が「駆動方式」つまりどうやって時計が動くかの仕組みだ。

 

機械式の方は、今何時か分かれば足りるというドライな人は買う必要がない物だ。

 

正確がウリのクオーツ腕時計か、何ならスマホで事足りよう。

 

機械式腕時計に惹かれるの一つの理由は、先人から脈々と続いている「歴史」にロマンを感じるからだ。

 

遡ること紀元前4000年頃にはエジプトで日時計が誕生していた。

 

水時計、砂時計、ランプ時計、ろうそく時計等、様々なアイディアも生まれた。

 

機械式時計は1336年にイタリア(ミラノ)の宮殿礼拝堂の外壁に「祈りの時間を知らせるため」に取り付けられた。

 

ここから機械式時計史の針が動き出す。

 

「ガリレオ・ガリレイ」が発見した振り子の等時性から振り子時計のアイディアが生まれた。

 

現代の腕時計に振り子は入っていないが、それと同等の働きをする小さいパーツが入っている。

 

1747年に生まれたアブラアン・ルイ・ブレゲは、優れた発明と技術で今日の時計づくりのベースを作り上げた。機械式時計の歴史を200年早めた天才時計師だと言われている。

 

「マリーアントワネット」や「ナポレオン」はブレゲ製の懐中時計を愛用していた。

 

ブレゲは今でも存在する高級ブランドだと聴くと驚くだろう。

 

www.shirokuma-watch.com

 

しかしブレゲより古い時計ブランドがいくつも存在しているから更に驚きだ。

 

www.shirokuma-watch.com

 

知的好奇心があれば、そもそも「時」って何だという疑問も湧くはずだ。

 

たとえば時・分・秒。今では当たり前の概念だが、誰が考えた?

 

1週間を7日にしたのは誰だ?

 

これは古代バビロニアだ。

 

では曜日という概念は?

 

これは古代ローマだ。

 

暦はどう捉えられてきたか?

 

アジアでは月の満ち欠け(太陰暦)が目安だった。

 

月は地球を一周するのに29日と12時間44分2.8秒かかる。

 

1年=12か月、29日の月と30日の月を設け、誤差は2~3年毎に閏年を設けて調整してきた。

 

欧州では、ユリウス・カエサルが365.25日を1年とし4年に一度の閏を設けて調整していた。

 

紀元前の話だ。

 

だがユリウス暦でもいまいちなので、ローマ教皇グレゴリオ13世の時代にグレゴリオ暦がつくられた。

 

4で割り切れる年は閏年。

 

だから今年2020年は閏年だ。

 

しかし100で割り切れる年は平年になる(ただし400で割り切れる年は閏年だ)。

 

世間は2000年問題で騒いでいたから興味がなかったかもしれないが、2000年は100で割り切れるが400でも割り切れるので、例外の例外の例外として閏年だった。

 

日本はどうだったか?

 

昔から太陰暦を使っていたが、明治政府が明治5年12月3日で太陽暦に改めた。

 

この日が突如明治6年1月1日になったのだ。

 

脱線したが、機械式腕時計のロマンの話に戻そう。

 

たとえば、先人は「暦」という概念を、機械式時計で表現することに成功した。

 

その一つが「ムーンフェイズ」だ。

 

これは、その日に出る月の位相を文字盤に表す。

 

太陰暦が基準にしていた月が地球を一周するのに29日と12時間44分2.8秒かかるという天文学的知見に基づき歯車の歯数を工夫することで実現できた。

 

7787BB/29/9V6

 

↑ ブレゲ 7787BB/29/9V6 359万7000円(税込)

 

11~1時位置にあるのがムーンフェイズだ。

 

「永久カレンダー(パーペチュアルカレンダー)」という仕組みもある。

 

大の月、小の月(2月も含む)、4年に1度の閏も判別するものだ。

 

これを搭載した高級機械式腕時計は「コンプリケーションウオッチ」と呼ばれて、更に高価になる。

 

通常レベルの永久カレンダーでは2100年2月28日まで認識する。

 

更にそれを超えるすごい機械式腕時計もある。

 

www.shirokuma-watch.com

 

こういったものを電子的に表現するのは容易だ。

 

しかしこれらをバネや歯車といった「機械」だけで表現するのが、歴史ある機械式腕時計だ。

 

物理学、天文学、化学、、、叡智の結晶が直径40mm程度の小さなケースに詰まっている。

 

機械式腕時計を身につけることで、そういったものをいつも肌で感じられるはずだ。

 

針がチクタクと進むのを眺めれば、遠い過去と現在の連続性が認識できるだろう。

 

機械式腕時計を選び身に着けるということは、奥深い趣味・道楽なのだ。

 


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