はじめて腕時計を買うときに直面する選択が「駆動方式」つまりどうやって時計が動くかの仕組みだ。
腕時計の駆動方式は大きく言って
- 機械だけで動くもの
- 電池で動くもの
がある。
↑ 機械式腕時計のムーブメント。A.ランゲ&ゾーネ Cal.L094.1
↑ クオーツ腕時計のムーブメント。グランドセイコーCal.9F61
機械だけで動くものが機械式腕時計だ。
Watch the Watches VOL.2 機械式時計の仕組み 基礎編
この動画を観ればよりイメージが湧くだろう。
機械式腕時計を購入した場合に考えられるデメリットは、たとえばこんなものがある。
- しばらく放置すると「止まる」
- 止まった時計を動かすには、りゅうず(時計側面の突起上の部品)でぜんまいを巻き上げるという「手間」がかかる
- いくら精度が良いものでも時間が「日々狂う」
クオーツ腕時計は、電池が残っている限り動き続ける。
電池は物によるが2~5年はもつだろう。
精度も良く年ないし月に何秒か狂う程度だ。
「利便性」を考えればクオーツ腕時計の方が良いに決まっている。
それでも機械式腕時計を買うと言うのだから、もはや趣味・道楽に他ならない。
では、機械式腕時計を着けている人は一体何に惹かれるのか。
多いのは恐らく
- ステータス
だ。
たとえば「ロレックス」と聴いたら?
時計愛好家は優れた実用時計だと答えるだろうが、世間の人は贅沢品だと思うだろう。
市場に出回っている高級腕時計のほとんどは「機械式」腕時計だ。
あとは、
- ロマン
だ。
たとえばスマホで正確な時刻が確認できるが、「感動」まではしない。
機械式腕時計ではどうだろう?
ネジ、歯車、ばねといった機械部品しか使われていない。
コンピュータどころか電力すら使わないで、部品を組み合わせるだけで、「どうやって動くの?」と思わないか。
しかもある程度確かな精度で時刻を表示するのだから、尚更だ。
そこから少しでも興味が湧いてきたなら、貴方も機械式腕時計の門を叩いてみよう。
機械式腕時計のロマンについて、少し語りたい。
と言っても長くなりそうなので、続きは次回だ。