試着した時計の感想を記したい。
IWCの限定350個品。
IWC アイダブリューシー
ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ “150 イヤーズ”
Ref.IW516405
価格152万9000円(税込)
スペック
- ケース
ステンレススティール ケース
直径 45.0 mm
厚さ 13.1 mm
防水性 3 気圧
- ムーブメント
59800 キャリバー
IWC自社製キャリバー
手巻き
192 時間のパワーリザーブ
振動数 28800.0 回/時 (4.0 Hz)
232 個の部品
30 石数
コート・ド・ジュネーブ装飾、ペルラージュ装飾
- 特徴
8日間パワーリザーブ
ムーンフェイズ表示
パワーリザーブ表示
日付表示
アーチ型のエッジと両面反射防止加工を施したドーム型サファイアガラス
秒針停止機能付きスモールセコンド
限定 350 本
- 文字盤
ブルー
- ストラップ
サントーニ社製ブラックのアリゲーター・ストラップ
ストラップ幅 22 mm
公式HPより
まず見て欲しいのはダイヤル。
幾重にも塗り重ねられたブルーのラッカー仕上げである。
実物を見ると分かるが、深く、重厚感もある。
ブルーのダイヤルに、シルバーカラーで統一された針・ムーンフェイズのムーンとのコントラストもCOOLだ。
裏蓋はシースルーバック仕様。
見てのとおりローターはない。
そう、これは「手巻き」時計。
直径45mm・厚さ13.1mmというサイズ感は、人によるが、日常使いのドレスウオッチとしては大きすぎるかもしれない。
少なくとも筆者が着けた感じではかなり大きく感じた。
しかし、このサイズ感は仕方ない側面がある。
というのも、まずは「8DAYS」つまり一度巻き上げれば最長8日間も動き続けるロングパワーリザーブだから。それだけ長いぜんまいを格納するスペースがどうしても必要になるからだ。
それに、このモデルの日付とムーンフェイズは、122年に一度だけしか調整を要さない、複雑なものが入っている。
大の月・小の月はもちろん、4年に一度のうるう年も含めて、122年もの間、機械が時を正確に表示してくれる。
少なくとも自分が生きている間は関係ない話だが、そんなことを可能にする時計師の技術に感心せずにはいられない。
そもそも、IWCの「ポートフィノ」というラインナップは
「地中海式ののんびりとしたライフスタイル」
をイメージしたものだ。
筆者の考えでは、ポートフィノは、ビーチサイドのカフェのような場所で、日常を離れてゆっくりくつろいでいる時に着けたい時計だ。
合わせるのは、こんな感じのドレスダウンした、キレイ目なファッションが良いだろう。
そして日が沈み、うっすら月が出てくる時。
手元の「ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ “150 イヤーズ”」に搭載されたムーンフェイズを見ながら、今日の月はどうだろう・・と思いふける。
これがポートフィノの使い方だ。