「ドレスウオッチ」とか「スポーツウオッチ」という用語を聴いたことがあると思います。
「ドレス」がよいか、「スポーツ」がよいかは、主に使用する場面で決まります。
そして「シンプル」か「コンプレックス」は趣味趣向で決めてよいとおもいます。
シンプルがよいか、コンプレックスがよいかの決断においては「コスト」も考慮しましょう。
というのも機械式腕時計は精密な部品で構成されています。
いずれ時間が経てば油が切れるので、必ず定期的なメンテナンスが必要になります。
具体的には「オーバーホール」が不可避です。
これは時計を全部分解して、部品を洗浄して、歯車などに注油する作業です。
当然、つくりが複雑な時計は、購入価格のみならず、オーバーホール代も結構かかります。
一例ですがブライトリングのHPに料金表があります。
人気のクロノグラフキャリバー01は標準で12万5000円。
クロノグラフがないものは8万円。
4年に1回のオーバーホールを5回(20年)続けた場合両者で計22万5000円の差額が出ます。
ちなみに、表をよく見て欲しいのですが、メンバー価格では半額になっています。
正規店で購入すればメンバーになれます。
並行輸入店より高いお金を出して正規店で買うメリットはオーバーホールを含めたアフターサービスにあります。
機械式時計は「長く使う」ものなのでアフターサービスは重要です。
機械式時計をはじめて買われる方はアフターサービスがしっかりしてるか確認しましょう。
また複雑な機構は使い方をミスすれば故障も起きがちで、修理代がかかることも。
ですから、はじめての機械式腕時計の選び方としては、最も汎用性があり、維持コストも相対的に低いものが無難でしょう。
そうなるとドレスウオッチであれ、スポーツウオッチであれ、シンプルなものが良いでしょう。