機械式腕時計を買おうと探している方に向けて、当店が厳選した機械式腕時計をご紹介します。
今回は、以下の条件で考えます。
- 予算70万円
- シンプル×スポーツ
- オールブラックコーデに合う
- ハイブランド
- 機械(ムーブメント)にもこだわりたい
シャネル CHANEL
J12 ジェイトゥエルブ
Ref.H5697
価格は63万2500円(税抜)
シャネルは1910年にパリで創業された世界的ファッションブランドです。
創業者はココ・シャネル。
幼い頃に母親は他界し、父親とも別れたため、孤児院や修道院で過ごした。貧しかったココの幼少時代は、貧富の差に苦しんだり、悔しい思いをしたり。しかしその思いを力に変える能力を持っているのがココ。「私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したの」という言葉を残している通り、彼女は自分の道を自分で切り開いていく。
そして、シャネルが提唱したブラックを取り入れたファッション。
彼女のデザインで最も革新的だったのが、ブラックを用いた服だ。当時、黒い服といえば喪服しかなかった。しかし彼女は「黒一色にしてみる。たくさんの色を使えば使うほど、女はかえって醜くなるということにみんな気づかない」と語り、「黒は全てを含む色。白も同じよ。共に絶対的な美であり、完全な調和だわ」と黒と白の持つ美しさに絶対的な自信を持っていた。見事に美しいリトル・ブラック・ドレスは、瞬く間に女性たちを魅了した。
ブラックコーデの源流はシャネルにあるのかもしれません。
ブラックコーデにおいては、腕時計もやはりブラックで決めたいところ。
そこで、シャネルがつくっている「J12」のご紹介です。
ご紹介の「Ref.H5697」は2019年の新作です。以前からJ12は存在しましたが、2019年新作は外観はほぼそのままでムーブメントに大幅な変更が加えられたものです(後で触れます)。
まずケースとブレスレットですが「高耐性ブラック セラミック」でできています。
セラミックというのはとても硬度の高い素材で、それに伴い加工難度が高いため時計のケースに採用するのは難しいものでしたが、最近は各ブランドでよく見かけるようになりました。
数あるセラミック製の時計の中でもシャネルの「J12」は代表格で、セラミックウォッチのリーディングヒッターと言えます。
ケースとブレスレットを見れば「あ、J12だ」と分かる人にはすぐ分かります。
元SMAPの中居正広さんも愛用していることで有名(TVでよく見かけたのは白色でしたが)。
時字はアラビア数字(先代は樹脂のアプライドインデックスだったが、新作はインデックスもセラミック製に)、時分針はバー針・秒針はアロー針、文字盤内側をレイルウエイが囲むデザインと、シンプルにまとまっています。視認性も良いです。
ベゼルは回転式(かつ逆回転防止)になっています。
防水は200mと意外と高いです。
ケースは38mmとやや小ぶりです(これと別にクロノグラフ付き、GMT付きで各41mmのものもある)。
男性だけでなく、女性も着けられるサイズ感で、女性にもかなり人気があります。
裏蓋はシースルーになっており、時計の中身(ムーブメント)を鑑賞することができます。
先代J12は汎用ムーブメント(ETA。ただし、ETAの中でもトップグレードのもの)を用いていましたが、シャネルは精巧な自動巻きムーブメントの製造に定評のあるムーブメント会社「ケニッシ」に出資し、提携関係を築き、2019年新作J12には自社ムーブメント(厳密には、開発=シャネル、製造=ケニッシ)を搭載しています。
(詳しくは↓)
CHANEL THE NEW J12(後編) | 高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]
ケニッシはチューダー(ロレックスの弟分)にもムーブメントを供給しています。
先代とは外観の見た目ほとんど同じですが、全体の70%が変わっています。
「何も変えずに、すべてを変える」というコンセプトで新作J12が開発されたとのこと。
パワーリザーブも42時間から70時間にアップ。
外装はセラミックで傷つきにくいうえに、時計そのものの実用性も格段に上がっています。
新作のJ12はムーブメントも優れたものになった点で、各誌で絶賛されており、時計愛好家からの評価も上々のようです。
磨き上げられたブラックセラミックの何とも言えない光沢感は実物を見ないと分かりにくいところです(動画を貼っておきますのでご覧ください↓)。
CHANEL ジェイ トゥエルヴ H5697 ブラック セラミック 38mm
並行店では50万円代で購入でき価格も魅力。
「シャネル」のブランドステータスは言うまでもありませんし、ブラックコーデがお好きな方には2019年新作「J12」。おすすめです。