機械式腕時計を買おうと探している方に向けて、当店が厳選した機械式腕時計をご紹介します。
今回は、以下の条件で考えます。
- 予算50万円
- シンプル×ドレス
- 主にビジネスで使う
- 嫌味がない
- 品質にはこだわりたい
グランドセイコー Grand Seiko
ヘリテージコレクション Heritage Collection
SBGR317
セイコーの創業者である服部金太郎は、日本の時計産業の近代化を牽引し、セイコーを世界的な時計メーカーに育て上げ、「東洋の時計王」と呼ばれた大人物です。
服部金太郎(当時21歳)が1877年に創業した「服部時計修繕所」から始まる歴史ある国産ブランドです。
このころは国産時計の黎明期で、東京・大阪・名古屋などの少数の先駆者が欧米製品をモデルに懐中時計の研究・試作をしていた時期である。従って、時計卸商品は全て横浜や神戸など開港地区に開設された外国商館から仕入れなければならなかった。
商館の取引は30日延し(一ヶ月以内に代金を決済)の約定が定められていたが、当時は江戸時代以来の「盆暮れに清算する」古い商習慣が残っていて、約定を守らない商店も多く、外国商館からは不評をかっていた。
そんな中、金太郎は内外人の区別なく、どんなに困難な時でも、取引の約定を守ったことで、商館・販売店の間で服部時計店の評判が高まった。
服部金太郎物語 第二話 服部時計店を創業する(1881~1891) | 創業者 服部金太郎について | THE SEIKO MUSEUM セイコーミュージアム
「約束を守る」ことがセイコーの礎にあります。
これは現代のビジネスでも基本中の基本ですが、つい手を抜いたり言い訳をしてみたりと甘えが出ることもあります。
そんな時は服部金太郎の遺志を受け継いだグランドセイコーの腕時計でビシッと決めてみてはいかがでしょうか。
(グランドセイコーのブランドヒストリーなど詳しくはこちら↓)
グランドセイコーは①エレガンス、②ヘリテージ、③スポーツのラインナップを展開しており、ご紹介のモデルはヘリテージのモデルです。
ケースはSS(ステンレススチール)製、大きさは40mm、厚みは13mmです。
バーインデックスの時字、目盛りがはっきりしていて、ぱっと見たときの視認性は申し分なくgoodです。
針はグランドセイコーの特徴である「ドーフィン針」。特に時針の方は重厚感がありますし、鋭い形ですっきりした印象です。
裏蓋はシースルーになっており、時計の中身(ムーブメント)を鑑賞することができます。
コート・ド・ジュネーブもペルラージュもきっちり施されています。
ムーブメントは「キャリバー9S65」。
9Sメカニカルを代表する最もスタンダードな自動巻ムーブメントで、先代の「キャリバー9S55」から部品の改良や巻上げ方式の改善によって巻き上げ効率が良くなりました。
パワーリザーブは72時間と十分です(金曜夜に外して置いても月曜朝まで優に動いている計算)。
精度もグランドセイコーですので良好(日差-3~+5秒)。
10気圧(100m)防水と防水性もしっかりしています。
目立つこともなく、シンプルな3針時計ですが、「グランドセイコー」のブランドステータスは抜群です。
どんなビジネスシーンでも嫌味なく使えます。
年齢も選ばず。
ところでこの「さとり」というベルトは私も買いましたが、松阪牛の皮を使っており、艶があって、高級感もあります。
ご紹介のモデルのベルトはSSブレスレット仕様ですが、こちらのブラックの革ベルトに変えて使うのも良いかと思います。
まさに一生使える一本です。