機械式腕時計を買おうと探している方に向けて、当店が厳選した機械式腕時計をご紹介します。
今回は、以下の条件で考えます。
- 予算300万円
- シンプル×ドレス
- お洒落で、ステータス性も高い
- わくわくする時計
フランクミュラー FRANCK MULLER
トノウ カーベックス CINTRÉE CURVEX
クレイジー アワーズ CRAZY HOURS
Ref.7851CH
価格は260万円(税抜)
フランクミュラーは1992年創業の新興ブランドです。
創業者であるフランクミュラーはブレゲの再来と称される天才時計師であり、いくつもの「わくわくする」時計を生み出してきました。
(ブレゲについては以下の記事をご覧ください)
フランクミュラーは「時」をさまざまな観点、角度から考察して、今まで誰も実行してこなかったアイディアを一つ一つ形にしていており、毎年新作が楽しみなブランドの一つです。
さて、ご紹介のモデルですが、ケースはSS(ステンレススチール)製で、秒針はありません。
文字盤は深いブルーと浅いブルーを組み合わせたものになっています。
(こんなイメージのアズーロ(青)・エ・マローネ(茶)に良く合うと思います↓)
一見すると説明はこれで終わりのシンプルな2針時計です。
しかし、実は文字盤の時字にご注目いただくと、数字があべこべになっています(12時位置には「8」があります)。
これはただ時字の位置を変えたというデザインだけではなく、実際に時針の動きは12→1→2・・・と進んでいきます。
進み方は針が当該時字箇所にジャンプして進みます。
ピンとこない方は以下の動画をご覧ください。
正時が近づくと、針が次の時にジャンプする瞬間がまだかとわくわくしそうです。
この「クレイジーアワー」は時間の読み取りに手間取りそうですし、秒針もないので、日常を分・秒単位で動くような現代人には無用のものでしょうが、それもそのはずで「時間からの解放」というのがこのモデルを通したフランクミュラーからのメッセージです。
通常、時計の表示は上の中央が12時、下の中央が6時と位置が決められています。その為、文字盤を見ること無くその位置は脳にインプットされてしまい、いつからか時間に縛られたり、追われたりしているかのような錯覚を生む固定概念となっています。その固定概念を崩すかのごとく頭に刷り込ませているあるべき数字の場所に違う数字を配置し、これを人生に比喩させ、人生は決められたものではなく自分自身で決めることができると説明します。
https://watchland-gallery.jp/products/detail.php?product_id=2860
「時を哲学する」というフランクミュラーらしさが詰まった魅力的な一本かと思います。
クレイジーアワーは新品ですと安いものでも300万円近くしますが、中古ですと100万円前半から購入できます。
セカンドウォッチをお探しの方で、華やかさとステータス性があって、その場の会話も盛り上がること間違いなしで、毎日わくわくする時計が欲しい、という方にはおススメです。