ジャガールクルトから2019年新作ドレスウォッチのご紹介です。
私が試着した時計がこれです。
ジャガールクルト Jaeger-LeCoultre
マスター・ウルトラスリム・デイト MASTER-ULTRA-THIN-DATE
REF. 1238420
価格は83万円(税抜)です。
ジャガールクルトは、1833年創業のスイス老舗ブランドです。
スイスでは古くから分業制が採られてきましたが、その中でもジャガールクルトは、ムーブメントを自社製造する「真のマニュファクチュール」(Manufacture=製造の意)として、数々の優れたムーブメントを製造してきた古豪です。
その実力は以前もご紹介のとおりですが、三大雲上ブランド(パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン)に、ジャガールクルト製のムーブメントが搭載されていた事実からも裏付けられます。
ご紹介のモデルの文字盤はシルバーグレイ色で、サンレイ仕上げ(文字盤中心から外周に向けて太陽光のように施した筋目模様)が施されています。
そして、ジャガールクルトの特徴の一つとして、長目のシャープなアワーマーカー(時刻を示すマーク)です。
また、このアワーマーカーは、ロジウムでコーティングされ、ポリッシュされています(鏡面のように磨き上げられている)。
また、キリっと見える「ドーフィン針」が採用されており、細長目のアワーマーカーとよくマッチして、全体的に非常にシャープな表情になっています。
6時位置にはデイト表示があります。
ジャガールクルトのHPではこのモデルについて、「洗練され奥ゆかしい趣味を持つ時計愛好家に愛される、クラシックなアイテム」と、簡にして要を得た説明がされています。
次に裏蓋ですが、シースルーバックとなっており、時計の中身(ムーブメント)を鑑賞することができます。
ジャガールクルトのムーブメントですから、精度や耐久性は無論、装飾・仕上げも細部まで丁寧に作りこまれていますので、これを自分のものとして鑑賞することができるならば、素晴らしく贅沢な時間でしょう。
テンプ(上に見えるピンク色の石が中心についている、丸いゴールド色の部品)が回転する様子がよく見えるようになっています。
また、自動巻きローター(中心に取り付けられた半円形の部品)は肉抜きされているので、一層ムーブメントがのぞきやすくなっています。
大きさは39mmと、先代からサイズダウンされています。
そして、ウルトラスリムということで、厚みはわずか7.8mm(ムーブメント自体は3.3mm)に抑えられています。
5気圧防水(50m)と、ドレスウォッチですからこれくらいで問題ありません。
パワーリザーブが38時間と短い点だけが惜しいところですが、自動巻き(腕の動きでローターが回転してゼンマイを巻き上げる仕組み)ということで、なんとか許容範囲かと思います。
それよりも下の動画をご覧ください。
仕上げ、シースルーバックからのぞくムーブメント、すべて大変美しいです。
JAEGER LECOULTRE マスター ウルトラスリム デイト Q1238420