今回は、腕時計のデザインについてです。
腕時計のデザイナーにおいては、「時計界のピカソ」と称された故ジェラルド・ジェンタ(Gérald Genta)氏が最も有名です。
https://oceans.tokyo.jp/watch/2019-0620-5/
早速、ジェラルド・ジェンタ氏がデザインを手掛けたモデルをご紹介します。
- オーデマ・ピゲ(ロイヤル・オーク)AUDEMARS PIGUET Royal Oak
- パテック・フィリップ PATEK PHILIPPE ノーチラス Nautilus
- ブルガリブルガリ BVLGARI BVLGARI
- IWC(インジュニアSL) Ingenieur SL
- オメガ(コンステレーション)
オーデマ・ピゲ(ロイヤル・オーク)AUDEMARS PIGUET Royal Oak
https://www.webchronos.net/iconic/17806/
オーデマ・ピゲ AUDEMARS PIGUET
ロイヤル・オーク Royal Oak
1972年リリース。
ラグジュアリーで、かつ、スポーティな外装をした腕時計、すなわち「ラグジュアリー・スポーツウオッチ」という新たなジャンルの先駆けとなりました。
現在このジャンルには各ブランド様々なモデルが存在しますが、オーデマ・ピゲのロイヤル・オークに大きな影響を受けていると言っても過言ではありません。
15500ST.OO.1220ST.01 - ロイヤル オーク コレクション - Audemars Piguet
こちらが現在のロイヤル・オークです。
微細なマイナーチェンジはありますが、ほぼオリジナルのままです。
https://www.webchronos.net/iconic/17806/
パテック・フィリップ PATEK PHILIPPE ノーチラス Nautilus
1976年にリリースされたオリジナルです。
ケースデザインのモチーフは、ノーチラス号という潜水艦の舷窓です。
リリース当時~少し前までは、然程人気もなく、売れていなかったようです。
Patek Philippe | パテック フィリップ | ノーチラス自動巻ブラック・ブルー文字盤5711/1A-010モデル
こちらは現行のノーチラスです。
価格は約330万円ですが、正規店では入手困難で、並行輸入店や中古マーケットでは価格が爆発的に高騰しています(900万円くらいまで値上がりしています)。
ブルガリブルガリ BVLGARI BVLGARI
http://blog.livedoor.jp/bestshinjuku4f/archives/1606611.html
ブルガリ BVLGARI
ブルガリブルガリ BVLGARI BVLGARI
ブルガリといえば、ブルガリ・ブルガリが想起される人も多いと思います。
写真のモデルは、ブルガリ創業130周年アニバーサリーモデル「ブルガリ ローマ」です。
IWC(インジュニアSL) Ingenieur SL
https://www.iwc.com/ja/watch-collections/ingenieur.html
アイ・ダブリュー・シー IWC
インジュニアSL Ingenieur SL
こちらは1976年にジェラルド・ジェンタ氏がデザインした時計そのものです。
それまでのドレッシーなデザインは刷新され、スポーティな顔になりました。
https://www.iwc.com/ja/watch-collections/ingenieur/iw357002-ingenieur-automatic.html
アイ・ダブリュー・シー IWC
インジュニア
こちらが現在ラインナップされているインジュニアです。
ベゼル周りのビス止めはなくなりましたが、文字盤外周にドットが配置されている点でジェンタデザインのDNAはなお受け継がれているといえます。
オメガ(コンステレーション)
https://www.webchronos.net/iconic/17806/3/
オメガ OMEGA
コンステレーション
ジェラルド・ジェンタ氏最初期のデザインと言われています。
特徴はケースとラグ(ベルトを取り付ける部分)を一体化した流れるようなデザイン(いわゆるCライン)で、後の時計デザインに大きな影響を与えた作品とされます。
ジェラルド・ジェンタ氏は、いくつものブランドにまたがって、斬新なデザインを提供していたので、ブランドは違えど、デザイナーが同一人物であるが故の共通点が見いだせるわけです。
そういう目線で改めて腕時計を見てみるのも一興かと思います。