N・K様(女性)の腕時計選びです。
N・K様のご希望は、
- 上品、エレガント
- どんなクライアントから見ても嫌味がなく素敵に見える
- 文字盤がはっきりして尋問中にちらっと見て時間が分かる
- ある程度誰でも知っているようなブランド
というものです。
N・K様は、これまでカルティエとロレックスをご試着されました。
今回N・K様がご試着された時計がこれです。
ジャガールクルト
レベルソ・ワン・デュエット
ジャガールクルトは、以前ご紹介したとおり、マニファクチュール(自社一貫製造)を早くから確立した時計界では一目置かれる存在です。
このモデルは、1930年代に女性向けに作られた最初のモデルに着想を得たものです。
見てのとおり、「上品、エレガント」という要素では、カルティエに勝るとも劣りません。
ケースの上下には、ブリリアントカットが施されたダイヤモンド(理論的に計算されたダイヤモンドが最も美しく輝く形)が、時計に花を添えます。
時計の中身(ムーブメント)は、ジャガー・ルクルト製キャリバー 844という機械が入っています。
これは何かと言うと、単一の機械式ムーブメントで、2つの文字盤の針を動かすという特徴があります。
具体的には、ケースを反転させると、もう一つの文字盤が現れます。
つまり、一つの腕時計で表面と裏面で使い分けができるわけです。
表は白の文字盤・時字はアラビア数字、裏面は青の文字盤・時字はバーインデックスになっており、まったく表情が違います。
その日の服装や気分で使い分けができ、一つの時計で二つの時計を楽しめます。
ケースを反転させる動きも滑らかです。
時計に興味がないと知らないブランドなので、「ある程度誰でも知っているようなブランド 」とは言えない点でご希望の要素からは逸れますが、知れば知るほど魅力を感じていただけると思います。
少なくとも、知る人が見たら「良いセンスしていますね!」とテンションが上がること間違いありません。
ちなみに、ムーブメントは「手巻き式」です。
「自動巻き(オートマテック)式」は、腕を動かすとローターという部品が回転してゼンマイを巻き上げてくれるので、毎日着けている限り止まりはしません。
しかし、手巻き式では、手でゼンマイを巻き上げるしか方法がないので、通常1~2日に1回は巻く作業が必要になります。
それが面倒だという人もいれば、それが味だという人もいます。
機械式の時計を購入される際は、手巻きか自動巻か確認しましょう。
価格は約125万円です。
N・K様は、綺麗ですけれどカルティエやロレックスと比べると一般の人は知らないと仰っていました。
一本目には一般の知名度も高いブランドを買い、二本目以降で通なブランドを攻めるというのが良いかもしれませんね。