「無駄のない洗練されたデザイン」を好む人におススメの時計をご紹介します。
私が試着した時計がこれです。
ドイツの時計です。
「マックス・ビル」とは、デザイナーの名前です。
バウハウス最後の巨匠と言われます。
「バウハウス」とは、1919年にワイマールで創立された工芸学校で、功績として「機能美」を生み出したとされます。
「機能美」とは、形状は機能に寄り添うということです。
つまり、使用目的に合わせて、機能や構造といったデザインを理論的に考えることを言います。
急進的な存在であったバウハウスは、ナチスの台頭により廃校となりましたが、そこで学んだ芸術家たちが世界中に逃れるのに伴い、バウハウスの哲学は世に広がっていきました。
モダンデザインと言われるものを辿れば、バウハウスの存在があります。
マックス・ビルは、バウハウスの哲学を時計のデザインとして表現した先駆者です。
試着したモデルは、時計の視認性を高めるために、無駄や装飾を完全に削ぎ落とした、シンプルで、スタイリッシュなデザインです。
大きさも、厚さも、軽くさらっとつけられる感じも、スーツスタイルにピッタリです。
バスハウスデザイン、流行とは無縁で、孫の代になってもまったく古さを感じさせないであろう普遍的なデザインです。
価格は約30万円です。
プラスチック製のガラスでできていたり、ムーブメントはETA7750という量産機ベースのものだったりしますが、その分価格は抑えられています。
マックスビル バイ ユンハンス クロノスコープ、、、まさに「無駄を削ぎ落として本質に迫る」一本です。