腕時計を買うとき、とても悩みます。
ひとつ言えることは、大きな買い物なので、即断即買いは避けてほしいと思います。
さて、腕時計選びの参考になればと思い、私が個人的に見て回った腕時計をご紹介します。
グランドセイコー
スプリングドライブ
スプリングドライブとは、簡単に言うと、電池で動くクオーツ時計と、機械式時計の良いところを取った仕組みです。
機械式時計と同じく、時計の中に入れられたゼンマイという長いものを巻いて、それがゆっくりほどける力で動きます。
機械式時計では、歯車を組み合わせて針を動かします。
しかし、スプリングドライブでは、ゼンマイのほどける力で発電します。
その電力でクオーツを動かします。
要するに、電池が要らないのに、電池の時計のように正確な時計です。
まず左側について。
無駄が削ぎ落とされ洗練されたデザインで高級感があります。
針が鋭くシャープな感じです。いわゆるドルフィン針です。
7時位置にある扇型のものは、パワーリザーブです。放っておいてもあとどれくらいの時間動くのか分かる仕組みです。
価格は約50万円です。
次に右側について。
文字盤はアイボリーがかった色で、やわらかい印象です。
時分秒のほかにもう1本針があります。
これはGMT針です。午前と午後を見分けられます。
また、GMT針を他の国の時間に調整すれば、2カ国の時間を表示できます。
動力の残量がわかるパワーリザーブもついています。
価格は約70万円です。
スプリングドライブはグランドセイコーの技術の結晶です。
しかし、IC回路が使用されているので、その寿命がきたら使えなくなります。
この点、機械式時計はバネや歯車といった機械で構成されているので、メンテナンスと修理を適切に続ければ孫の代まで使えるとも言われます。
孫の代まで使うかは別として、機械式時計には長く使えるという点に大きな魅力があると思います。
いずれにせよ、スプリングドライブは純粋な機械式時計ではないので、それを認識したうえで検討する必要があります。