Y・S様の腕時計選びは続きます。
初めに、Y・S様が求める「エレガント」という要素に重点を置き、カルティエをご紹介しました。
次はY・S様が求める「スタイリッシュ」という要素の方を、もう少し優位に検討してみます。
IWCを見てみます。
Y・S様がご試着された時計がこれです。
アイ・ダブリュー・シー IWC
ポルトギーゼ・クロノグラフ
さっぱりしたデザインと同時に、洗練されていて、男の色気を感じます。
粋で格好良い、まさに、スタイリッシュです。
6時位置にスモールセコンド(秒針)、12時位置にミニッツカウンターです。
これらの配置の美しさを追求した結果、「12」と「6」の時字が半分削られています。
この、ひそかにこだわっている感が良いです。
文字盤の中央に付いている長い針は、秒針ではなく、クロノグラフ針で、ボタンを操作するとストップウオッチになります。
何分間計測したかが12時位置のミニッツカウンターに表されます。
モデル名の由来は、ポルトガル人の商人が、航海に使える精度の高い腕時計の製作を依頼したことによります。
IWCはポルトガル人商人の依頼を受けて懐中時計の中身を使って腕時計を作ってみましたが、サイズが大きいという難点がありました。
ポルトギーゼのサイズが、今でもやや大きめなのは、その名残です。
この試着モデルのサイズは、約41mmです。
ひと昔前は、男性用でも34mmや36mmなどの(今から見れば)小さめの腕時計が流行っており、現在のように40mmで普通くらいという感覚になったのは比較的最近のことです。
ポルトギーゼは、元からこのサイズ感で存在を確立してきました。時代が追いついてきたという感じです。そこにブレないポルトギーゼの格好良さがあると思います。
黒の文字盤を探すも、在庫がなく、代わりに白の文字盤を見てみました。白は上品さが一層引き立ちます。
Y・S様は、うんと、うなづいていました。